子どもの離乳食

皆さんこんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。暖かい日がありながらも、まだ朝晩は冷え込みますが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。私は毎日猫たちとたわむれながら、ゆったりとした時間を過ごしています。


今回は、離乳食についてお伝えしていきたいと思います。そもそも離乳食とは、成長に伴い、母乳または育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食といいます。この間に子どもの摂食機能は、乳汁を吸うことから、食物をかみつぶして飲み込むことへと発達します。摂取する食品の量や種類が徐々に増え、献立や調理の形態も変化していき、また摂食行動は次第に自立へと向かっていきます。



■ゴックン期(初期:5〜6ヶ月頃、ゴックンと食べ物を飲み込む練習をする時期)

ゴックン期は、お子さんの様子を見ながら、1日1回1さじずつから始めるようにしましょう。母乳やミルクは飲みたいだけあげて大丈夫です。まずはなめらかにすりつぶした状態のものから始めます。つぶしがゆから始め、すりつぶした野菜なども試して、慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚なども試してみましょう。食べ物を口から出してしまう時は、少量を下唇の上にのせるようにしてみてください。



■モグモグ期(中期:7〜8ヶ月頃、舌でつぶれるくらい固さのものをモグモグと食べられるようになる時期)

モグモグ期は、1日2回食にして食事のリズムをつけましょう。離乳食の量が増えるにつれて母乳やミルクの量は減りますが、欲しがる時は授乳のリズムに沿ってあげましょう。また、便の中に野菜がそのまま出てきても、下痢便でなければあげるのを中止する必要はありません。月齢が進み消化、吸収力がつくと、そのまま出てくることは減ってきます。



■カミカミ期(後期:9〜11ヶ月頃、歯茎でつぶせる固さのものが食べられるようになる時期)

カミカミ期は、食事のリズムを大切にして、1日3回食に進めていきましょう。味覚が発達してきますので、いろいろな食品に慣らし、味付けも工夫してさまざまな味を経験させてあげましょう。手づかみで食べようとすることも増えますので、手でつかみやすいような大きさに切るなどの工夫もしましょう。離乳食の進み具合に個人差が出てきますが、焦らずに根気強く進めていけば大丈夫です。



■パクパク期(完了期:12〜18ヶ月頃、歯ぐきでかんだりつぶしたりできるようになる離乳食の仕上げの時期)

パクパク期は、1日3回の食事のリズムを大切に、生活リズムを整えましょう。1歳を過ぎたら、牛乳かフォローアップミルクを1日400mlコップであげるようにしましょう。また、おやつは食事で取りきれない栄養素を補うために大切になります。生活のリズムが整い、食事と食事の間がかなりあくような場合や、食欲が旺盛な赤ちゃんには1日1〜2回、時間と量を決めておやつをあげてもよいでしょう。ですが、必ずあげなければいけないものではありませんし、次の食事の妨げにならないように気をつけましょう。



暑いときや汗をたくさんかいたときには、水分の補給にも配慮しましょう。お母さんやお父さん、家族みんなで一緒に食事をしたり、「美味しいね!」などたくさん声をかけてあげたりすることで、お子さんが食事の時間が楽しいと感じられるようにすることも大切な食育になります。食べさせてあげることに必死になってしまいがちですが、一緒に食べることを楽しむことも是非心掛けてみてください。