歯科衛生士の泉です(^^)
さて、今回は歯周病のお話しをしたいと思います!歯周病と聞いて、自分とは無縁だとお思いの人も多いのではないでしょうか?歯周病は一度進行してしますと完治はしないと言われています。
特に若い方は歯周病で自分の歯を失うというイメージがわかないかもしれませんね。
しかし、実際1本、2本…と、歯周病によって歯が減ってしまった方は、自分の歯を大切にしなかった事を後悔してしまいます💦
もちろん、最近の歯科の治療方法の進歩のおかげで、もし歯が無くなっても、代わりに入れ歯やインプラントが無くなった歯の役割を果たしてくれ、食事に不自由なく過ごせる事もあるかもしれませんが、やはり、自分の歯とは若干感触が異なるのが事実です。
そして、こういった仕事をしていて思う事…それは、自分の歯でしっかり食事しているご年配の方は元気な方が多いように思います。なんでも食べるには歯は大切です✨
🍀歯周病とは
まずは、歯周病という病気のお話から…。
歯周病は簡単にいうと、歯を支えている骨がどんどん溶けていってしまう病気です。
虫歯と違い、痛みが出にくいので、気づかない間にどんどん進行している場合があります。
歯周病も虫歯もお口の中の細菌が関わる病気ですが、歯周病菌は歯垢が固まった歯石を足場にして、歯ブラシが届きにくい歯周ポケットの中で毒素を出していきます。
歯を支えている骨はその毒素から逃げようとして、どんどん歯を支えている骨を溶してしまいます。結果、歯を支える骨はなくなり、丈夫な支えが無くなった歯は、いずれ歯が抜け落ちてしまうのです。
🍀自分の歯周病の状態を知る為に
歯周病は痛みが出にくく、自覚症状がないまま静かに進行していく病気です。前より、歯と歯の間の隙間が空いてきたな…。物が詰まりやすくなったな…という人は歯と歯の骨が失われ、歯周病が進行している可能性大です。
歯を支えている骨が十分にあるのかは、お口のレントゲンを撮らないと分かりません。もし、歯周病の進行具合を知りたければ、歯科医院で調べてもらう必要があります。
その時に、歯茎の検査というものを受けますが、この検査は、歯茎の炎症の程度や炎症の場所を調べ、歯の周りの組織の出血や歯の動揺などを調べます!
🍀歯周病予防
・歯磨きを丁寧に行いましょう。
プラークをしっかり落とし、磨き残しがないように心掛けてください。
・歯の間のお手入れも忘れずしましょう。
歯周病は歯の間から進行していくことが多いと言われています。それは、歯の間のプラークを落としきれていない人が多いからです。歯間ブラシだけでなく、歯周ポケットの中まで届く糸ようじやフロスを使用することをお勧めします。
・健康な体づくりをしましょう。
上でもお話しましたが、歯周病とご自身の体の免疫力は深い関係があります。体の抵抗力を上げて、歯周病菌に負けない強い体を作りましょう。
・定期的な歯科検診の受診をしましょう
上でもお話した通り、歯周病は気づかない間に進行している事があります。
歯周病が進むペースも一定ではありません。大きな変化を見逃さないように定期的に歯周病の進行具合を確認してもらいましょう。その際に、歯石は取り除いてもらい、歯ブラシでは届かない歯周ポケットの中もしっかり洗浄してもらいましょう。
歯周病は虫歯と違い、痛みが出にくいと言われています。まずは、歯周病が進んでいないか?ご自身の口の中の状態を知っておきましょう。
歯周病の恐ろしいところは、歯を支える骨は一度無くなってしまったら、元には戻らない事です。歯周病が進行する前に、日々、お口の中のお手入れをしっかりすることと、定期的に歯科医院での検診、歯石取りをすることをお勧めします🌷
歯科医院に行ったのは数年前だな…とお思いの方、歯の痛みがなくても、知らない間に歯周病が進んでいるかもしれません、重い腰を上げて、久しぶりに歯科医院に足を運んではいかがでしょうか?😊✨