こんにちは!歯科医師の高橋(寿)です!
2月も終わりの時期になりました。まだまだ肌寒さが残り体調を崩しやすい季節ですね。どうぞご自愛ください。
さて今回は、「歯の神経の状態」と「根の治療」についてお話しします。
歯がしみる・ズキズキするなどの症状が出たとき、
「まだ我慢できるから大丈夫かな」と様子を見る方も多いのではないでしょうか。
実はこの“様子見”が、その後の治療に大きく影響することがあります。
■ 歯の神経の状態には段階があります
歯の中には「神経(歯髄)」があり、虫歯が進むと炎症が起こります。
この炎症には大きく2つの段階があります。
① 可逆性(かぎゃくせい)歯髄炎
・冷たいものがしみる
・刺激がなくなると痛みはすぐおさまる
👉 この段階であれば、虫歯などの原因を取り除くことで改善が期待でき、神経を残せる可能性があります。
② 不可逆性(ふかぎゃくせい)歯髄炎
・何もしなくてもズキズキ痛む
・夜も眠れないような痛み
・温かいものでも痛むことがある
👉 この段階になると神経は元に戻らず、
「根の治療(神経を取る治療)」が必要になります。
■ なぜ検査が大切なのか?
見た目や症状だけでは、神経が「戻る状態か」「戻らない状態か」は判断できません。
当院では、
・冷たい刺激への反応
・微弱な電気への反応
・痛みの持続時間
・レントゲン検査
などを組み合わせて、神経の状態をしっかり診断しています。
👉 正確な診断が、適切な治療につながります。
■ 強い痛みが出る前に来てほしい理由
実は、痛みが強くなりすぎると麻酔が効きにくくなることがあります。
炎症が強い状態では、
・神経が過敏になっている
・周囲の環境(pH)が変化している
といった理由で、通常より痛みを感じやすくなってしまいます。
👉 その結果、治療中の負担も大きくなってしまいます。
■ まとめ
・歯の神経は「戻る段階」と「戻らない段階」がある
・可逆性のうちに原因を取り除けば、神経を残せる可能性がある
・検査による正確な診断が重要
・強い痛みが出る前の受診が、結果的に楽で良い治療につながる
「少ししみるだけだから大丈夫」と思わず、
気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。