こんにちは、小児歯科専門医の中村です。
先日友人から子供の歯が抜けて大人の歯が斜めにはえてきたけど矯正ってした方がいいの?と連絡が来ました。
この疑問は多くの人が経験するものと思います。
今回は、私が友人に返答した内容を紹介したいと思います。
①子どもの歯のはえかわりについて。
子どもの歯(乳歯)が抜けることと大人の歯(永久歯)が、はえてくるタイミングは必ずしも一致するとはかぎりません。
はえかわり以外にも乳歯がぬけることはあります。
なかなか生えてこないからといって焦らなくても大丈夫です。
永久歯が作られてきたら自然とはえてきます。
ただし、例外的に過剰歯といった余分な歯がある場合などは、永久歯が生えてこないこともあります。
これらは歯科医院にてエックス線写真で確認できますので、気になる場合は、かかりつけ歯科に相談してみても良いでしょう。
②永久歯が斜めにはえてきたことについて。
永久歯の前歯は、人類みんなハの字のように斜めにはえてきます。
真ん中の歯(中切歯)が平均7歳、その隣の歯(側切歯)が平均8歳ごろに生えてきます。その隣の歯(犬歯)が10.11歳ごろに生えます。
中切歯と側切歯は斜めにはえるのですきっ歯になります。
ただ犬歯が逆ハの字にはえてくるので、その際に前歯が押されてすきっ歯がなくなります。
※スペースが足りなくて側切歯が後ろ側に生えている場合、犬歯が八重歯になったときは自然と閉じないこともあるので矯正をしないとすきっ歯が閉じなくなることもあります。
③矯正を始める時期について
歯の矯正を始める時期としてはおおまかに2つあります。
1つは小学校2年生ぐらい(Ⅰ期治療)、もう1つは中高生以降(Ⅱ期治療)です。
小学2年生ぐらいになると、上の前歯4本、下の前歯4本と6歳臼歯という奥歯が生えそろいます。
ここまで生えると歯並びの残りスペースを予測することができるので、あと何mmスペースが足りないから、この歯を動かそうとか成長を利用して顎を広げようなどの治療計画を立てることができます。
また、中高生以降の場合は全て永久歯になっているので、歯並びが今後変化せず確定した状態になります。
そこから顎のスペースに対して、歯がどれぐらいの大きさだから、足りなければ歯を間引いたりして並べます。
どちらの時期でも矯正は可能です。
Ⅰ期治療、Ⅱ期治療はそれぞれ利点欠点あるので、矯正歯科の先生の説明をしっかり聞いた上で治療の開始時期を家族で検討してもらうといいと思います。
さて、結論としては、前歯のすきっ歯は、
歯がはえるスペースが十分にある場合は自然と治ることもあります。
しかし、スペースが足りないと自然と治らないこともあります。
矯正治療の必要な時期を担当医と相談しながら、生活の負担のかからない時期に治療をスタートされることをおすすめします。
最後までご拝読いただきありがとうございました。
何かわからないこと相談したいことがあれば、気軽にお声がけください。