みなさんこんにちは。保育士の髙橋です。 新緑が鮮やかな季節になりましたね。
さて、今回は子育てにおける悩みのひとつとして「怒る」と「叱る」の違いについてあげてみました。
「叱る」と「怒る」の違いとは?
「叱る」と「怒る」は似ているようで違います。相手を良い方向に導くのが「叱る」、感情をぶつけるのが「怒る」です。
「叱る」は、子どもの成長や学びを延ばす意図的な行為であり、問題行動への解決策や安全な対策を提案することです。一方で、「怒る」は、親自身の感情的なものが強くなります。
どちらも投げかける言葉は同じだったとしても、「叱る」は冷静な状態で子どもの間違った行動を指摘しているのに対し、「怒る」は親の感情のままに言葉をぶつけている状態です。
例えば、子どもに新しくおもちゃを買ってあげたときに、すぐに壊してしまったとします。
やりがちなのが、「何やってるの!せっかく買ってあげたのに!二度と買ってあげない!」と怒鳴ってしまうこと。これには親の失望や落胆が表れています。
ここでは、子どもにものの大切さを冷静に教える「叱る」が正解です。
けれど、親の感情を子どもに伝えるのは決して悪いことではありません。親も人間なので、どうしても感情が入ってしまうものです。
「せっかく買ってあげたのに、〇〇がすぐに壊してしまって、ママ(パパ)すごく残念だな」
このように伝えることで、子どもに「おもちゃを壊すとママ(パパ)が悲しんでしまう。だからよくないことなんだ」と思わせることにつながります。
大きな違いは、感情をぶつけるか、冷静に子どもの成長のために適切な言葉を選んで伝えるかという「目的」なのです。
「叱る」と「怒る」の違いを知ると、普段、子どもに注意をするときに「あれは怒るだったな」「あのときはちゃんと叱れたな」とある程度、判断がつくかもしれません。そんな風に反省する際には、ぜひ次の「やってはいけない叱り方」も思い出してみてください。
◎ 恐怖を与える
子どもがあまりにも予想外の行動をしたときに、自分でも抑えられないほど猛烈に怒ってしまった経験はありませんか?
例えば、子どもは外で衝動的に走ることがありますが、車や歩行者にぶつかりそうになったときに「危ないっ!」とつい大声をあげてしまうことがあるでしょう。
けれど、このとき子どもは「パパ(ママ)が大声をあげて怖い!」と感じます。実際は「車や歩行者にぶつかる」ことのほうが怖いはずなのに、そうではなく、「パパやママが怖い」と受け止めてしまいます。いきなり走り出すことは「危険だからいけない」のではなく、「パパやママが怖い声をあげるから、やらないほうがいいんだ」とインプットされてしまうのです。
交通事故などを防ぐためには、恐怖を与えて学ばせても問題ないかもしれませんが、本来の学びにはなりません。恐怖だけが残り、「なぜやってはいけなかったのか」を学習していないからです。
教育の観点からすれば、子どもが冷静になっている状態で叱らないと意味がないのです。
◎ 自尊心を傷つける叱り方をする
いくら冷静に叱ったとしても、子どもの自尊心を傷つけるような発言は絶対にNGです。
また兄弟姉妹や友達と比べて劣っていることを指摘したり、友達の目の前で叱ったりするのもよくありません。いずれも自尊心を傷つける行為です。絶対に避けましょう。
◎ 後から叱る
子どもの脳はまだ発達段階にあるため、その場で叱らないと効果的ではありません。
後から「あのときはこんなことをしていたけど、あんなことをしちゃだめよ」と注意しても、子どもは過去にどんなシチュエーションで、どんな気持ちだったのかを思い出すのが困難なので、なぜいけないのかも理解しにくくなります。
子どもが悪事を働いたり、危険なことをしたりしたら、すぐにその場で叱り、その場で学ばせることが大切です。
「叱る」ということは、子どもに学びの機会を提供する必要な場面です。よって、より効果的に叱ることで、子どもの学びと成長につながるでしょう。
参照 Hug Kum