高血圧と歯科疾患

みなさん、こんにちは🌸

歯科衛生士の田口です!

 

新学期がスタートし、目まぐるしい日々もあっという間に1ヶ月が過ぎようとしています。

通勤や子どもたちの送り迎えの道中に車の中からたのしんだ桜の季節から、今度は新緑の季節に移り変わり、気持ちが良いです🌿

【血圧とは?】

血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力。

血圧は体のすべての血管にありますが、普通は動脈、特に上腕動脈の圧力を意味しています。

血圧の高さは、心臓が血液を押し出す力と血管の拡張で決まり、血管の弾力性も関係しています。

みなさんがご存知の通り、食塩も重要です。

血圧は常に変動しており、通常は朝の目覚めとともに上昇し、日中は高く、夜間・睡眠中は低くなります。また、気温の低い冬は、夏より高くなります。

【高血圧とは?】

高血圧というのは、血圧が高いという1つの症状です。たまたま測った血圧が高いときには「高血圧症」とは言い切れません。くり返して測っても血圧が正常より高い場合(最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上)を、高血圧症といいます。

高血圧症の80%を占める本能性高血圧は原因不明ですが、動脈硬化、高脂血症と関連が深く、心臓病、脳卒中の引き金となります。

【歯科での留意点🦷】

・降圧剤の種類によっては(Ca拮抗薬など)、その副作用により歯肉増殖を起こし、歯周病のリスク要因となります。

かかりつけの歯科医院にて定期的にプラーク除去、歯石除去等歯周処置を行えばかなり抑制、管理できます。歯肉増殖が著しい場合は、内科主治医に降圧剤の変更をお願いする場合もあります。

・中等度の歯周病の割合は高血圧症(160mmHg以上)の人が健常な人の1.5倍と報告されています。

・降圧剤の中には副作用で口腔乾燥を起こすこともあります。血圧の薬に限らず、服用薬の数が多ければ多いほどリスクは高いでしょう。

水道水で構わないので頻回のうがい励行、唾液腺マッサージを行いましょう。

・歯科治療に対する不安や痛み、恐怖により、内因性のカテコールアミンが上昇し、さらに局所麻酔薬中の血管収縮剤(エピネフリン)が外因性のカテコールアミンとなって血圧が上昇します。場合によっては、血管収縮剤を含まない局所麻酔薬を使用します。

血圧が上昇すると、易出血性となるため注意しています。

当院では、毎回、歯科医院来院時の血圧の平均を記録しております。局所麻酔時など必要に応じて、治療中も測定します。

【高血圧になるとかかりやすい疾患】

血管の壁は本来弾力性があるのですが、高血圧状態が長く続くと血管はいつも張りつめた状態におかれ、次第に厚く、そして硬くなります。

これが高血圧による動脈硬化で、この動脈硬化は、大血管にも、小血管にも起こり、脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、腎硬化症、心筋梗塞、眼底出血などの原因となります。

【その他の対策】

暖かい所から急に寒い所へ出ると、血管が収縮し、血圧が上がります。特に冬は室内と外気との差をなるべく少なくするようにしましょう。

・外出時、マスクやマフラー、手袋などで肌の露出部分を少なくする。
・居間と浴室、便所の温度差が少ないよう暖房や着衣に気を付ける。

夏、冷房が効き過ぎた部屋からそうでない所へ出る時にも血圧を上昇させるので、外気との温度差が5度以上にならないよう気を付けましょう。

・入浴も同様に、血圧の上昇下降を招きます。

【タバコ🚬】

「百害あって一利なし」とはまさにタバコ。喫煙により血管が収縮し、一時的に血圧が上がるばかりでなく、血液の流れを悪くし、血液が凝固しやすくなり、動脈硬化の原因となります。そうでなくても私達の体は加齢と共に少しずつは動脈硬化が進みます。

長い喫煙習慣により、血管はボロボロになっていないでしょうか?

喫煙は歯周病の原因第1位でもあります。

【歯肉から出血のサイン】

出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊して炎症を繰り返します。歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。

その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる可能性があります。炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

【対処療法ではなく】

塩分摂取量はもう少し意識できないか?

血圧だけが問題なのか?など根本原因に目を向けることも非常に大切だと思います。

高血圧になったから薬を飲んで、口腔ケアをする。それも大切な管理ですが、あくまでも対処療法です。

ご自身の血圧についても、口腔ケアについても、根本的な原因やリスクを考え

どうするのか選択されることが大切だと考えます🌿