夏休み中のむし歯予防

こんにちは!

かさはら歯科医院、歯科衛生士の田口です🌽


子どもたちは夏休みに突入🏃‍♀️

当院の待合室に診療室も、大変にぎやかで元気を貰っています。

今年も暑い日が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

楽しい夏休みですが、

大人も子どもも、飲食回数が増えがち🍉🍧🍦🌽🍭🥤🍻

むし歯を作らないよう、意識することが重要です。

 

むし歯とは、いくつかの条件が重なったときに発生します。

体の免疫力や、抵抗力の状態、糖分を栄養として生きているむし歯菌(ミュータンス菌)と、その菌が作り出す酸、酸にさらされる時間、

これらが合わさったときにむし歯は発生します。

むし歯の原因になりやすいのは、糖質の量よりも摂取頻度です。少量でも、口の中に糖質が留まる時間が長いほど、むし歯になるリスクは高まります。

↑だから夏休みは要注意⚠️

 

また、日々の食事内容によってもむし歯の出来やすさは変わってきます。噛みごたえのある食材や、バランスの取れた食事が丈夫な歯をつくります。

 

人は食事を摂ると、3040分間は唾液のpHが下がり酸性に傾きます。

この時、歯の表面のカルシウム等のミネラルが溶け出し【脱灰】という状態になります。

そこから唾液がまた中性に戻ることで、溶け出したカルシウムやリンは歯に戻り【再石灰化】、歯は溶けっぱなしということはなく保たれています。

食事回数が少ない場合は、再石灰化が続くのに対して、飲食回数が多くだらだら食べの場合は、どうでしょう💦

脱灰されている時間が長く、再石灰化が追いつきません。何も食べない(お茶か水はOK)時間をつくることが大切です。

子どもが欲しがるジュースやアイスは特別なときにと約束し、常に家に置いておかない事がポイントです。また、摂取する場合は、食事やおやつとまとめてあげると理想的です。

 

糖はむし歯の原因の一つですが、もちろん、体にとって必要なエネルギー源でもあります。糖と言っても、例えばラムネやチューイングキャンディなどお菓子を思い浮かべがちです。果物や芋類、お米などのエネルギーになるものにも、糖は含まれます。

育ち盛りのお子さんに必要なおやつとは?

ただむし歯菌の餌になるような合成された糖ではなく、なるべくナチュラルな食べ物から糖を摂取したいものです🌱

栄養素としても大切な糖を摂取しながら、むし歯にならないお口の環境を作りましょう!

 

【急性う蝕と慢性う蝕】

あきらかに歯が黒くなってるのに痛みがない。黒くなってないのに痛みがある。
むし歯にも、一般的な病気と同じように急性と慢性の2種類があります。

子どものむし歯は急性う蝕が多く、注意が必要です。

急性う蝕は、子どもや若い人に多くみられ、進行速度が極めて速いという特徴があります。「穿通性(せんつうせい)」という進行形態をとり、下へ下へと穴が広がっていくため、歯髄炎(歯が痛い)の症状が現れるまでの期間も短いことが多いものです。色も、黄色味がかった比較的薄い着色であることが多く、色で気が付きにくく、注意が必要です。

一方、慢性う蝕は、中高年〜高齢者がかかりやすいむし歯で、進行速度は比較的は遅いものです。こちらは患部が黒ずむのも特徴で、発見もしやすいものです。

また、お子さんに限らず、

一度むし歯になってしまうと再発しやすく、治療を繰り返し、削れば削るほど歯の寿命を短くしてしまいます。

わたしたち歯科医院、特にかかりつけ歯科医院として、

なるべく削ることのないように予防に力を入れております。

 

小さいお子さんに関しては、お口の中にむし歯1号を作らないこと!ですね。

乳臼歯や第一大臼歯(6歳臼歯)には、シーラント(う蝕予防処置)を行っております。

定期検診の際に確認し、脱離や擦り減りがないか、確認してお知らせします。

 

🦷夏休み中の家庭でのルール🏠

・毎日の仕上げ磨きで、プラーク(細菌汚れ)を取り除くこと。

・むし歯や歯肉炎の原因となる歯間の清掃を毎日すること。(歯間ブラシ、デンタルフロス)

・だらだら食べずに食事・おやつの時間は決めること。

・食べたら、最後は必ず水かお茶を飲んで終わる習慣をつくる。

・こまめな水分補給で、唾液量UP(  お茶  炭酸水やスポーツドリンク✖️

)

・同じ箸は使わない。

(むし歯も歯周病も感染症の一つです)

 

そして、時々わたしたちプロの目でチェック&歯磨きをお手伝いさせてくださいね!

 

楽しいおやつ Timeにもメリハリをつけて、

夏休みを楽しみましょう🌞