スプーンの持ち方【ステップ2&3】

こんにちは(^ ^)保育士の佐々木です。

  新年度がスタートし、あっという間に一ヶ月が経とうとしていますね。大人も子どもも疲れが出る頃だと思いますが、皆さん体調のほうは崩されていないでしょうか。晴れ渡った空に、新緑の青葉。すがすがしさを感じる外遊びやお散歩が楽しい季節になったので、気分転換に外を歩いてみるのもいいかもしれませんね。私も毎日ではないですが、天気の良い日はなるべく外に出てジョギング🏃‍♀️を楽しんでいます。少しずつ距離を伸ばしていきたいなぁと思っています!

 

さて、今回は先月のスプーンの持ち方【ステップ1】の続きをお話していきたいと思います。

【ステップ2】反った手首は次へのステップ!下から握り

手遊びや砂遊びでも鍛えられる手首を反す力

スプーンを自分でも使うことが定着してきたら、時々上から握っている手を返して、下から柄を握れるようにしてあげてください。

最初はいつの間にか上から握りに戻っていると思いますが、子どもの機嫌を見ながらできる時に下から握りになるようにしていきましょう。反対の手をお皿にそえることを一緒に教えると効果的です。

この頃には、発達としては手首(肘から先)を内側から外側に反す動作ができるようになっているはずです。

もしどうしても下から握りを嫌がったり手首を反している様子が無い場合には、まずはその発達を遊びで促してあげましょう。

あの手遊びが練習になる!

手遊びの「きらきら星」はご存知だと思います。あの「きらきらひかる」の部分の手首を繰り返し反す表現も、ただのキラキラとした様子の表現だけでなく手首を反す動きを楽しく覚える意味もあるのです。

12歳さんの好きな手遊びにそうした表現が多様されるのも発達途中を子ども達が好むことにも理由があるからだと考えられます。

また意外かもしれませんが砂遊びもそうした発達の面で色々な狙いがあります。下から握りの練習をする場合にはさらさらの砂をスコップ(西日本ではシャベルでしたっけ?小さいほうです)でバケツに入れる動作などが効果的です。

さらさらの砂をスコップからこぼさないようにするには少し手首を反す必要があるので、楽しみながら練習が出来ます。

手首もうまく反して使えるようになり、こぼれる回数や量も減ってきたらいよいよ最後のステップです。

【ステップ3】箸への移行にも大切な鉛筆持ち!

箸や鉛筆の握り方にも発展する鉛筆持ち

鉛筆や箸の持ち方が苦手な子ども達はこのスプーンの鉛筆持ちの練習が不足している可能性も考えられます。

なので、「あれ?うちの子って鉛筆や箸の持ち方が・・・」なんて思ったら一度スプーンを握らせてみましょう。

きれいに鉛筆持ちができていたら機能的な問題はないので、ゆっくりと丁寧に持つようにうながせば次第に持ち方が矯正されていくはずです。

もしスプーンの持ち方がまだ不安定であればスプーンの持ち方に一度戻って教えてあげると良いと思います。

2歳近くになり下から握りも上手になってきたら、スプーンの持ち方最後のステップである鉛筆持ちに挑戦です。

「鉛筆持ち」なんて呼んでますが要は僕たち大人の持ち方ですね。鉛筆持ちでは下から持ちで会得した手首の反しを使いながら、スプーンの柄を人差し指で下から親指で上から挟み、残りの指は軽く握っています。

鉛筆持ちは子どももパパ、ママも気長に練習しましょう。3歳頃になると箸を使い始める保育園も多いのですが、近年では箸や鉛筆の正しい持ち方ができない子どもが増えていることから、箸への移行は焦らずにじっくりスプーンで練習することが大切とも言われています。

就学前には移行したいのを考えても4歳頃からの移行開始でもスプーンがしっかり持てていれば十分に間に合うのだそうです。

ここでは指先の動きの分化や力が必要になります。そうした練習としてはブロックなどの玩具を少し小さいものにかえることが有効です。

手の全体で握っていたブロックから誤飲の危険のない程度に手先で扱うブロックに変えていきましょう。粘土遊びも握力や手先の動きを活性化させるのでおすすめです。

個々のペースに合わせて、楽しく出来るのが良いですね。先ずは遊び感覚で取り組んでみて下さい(^^)

 

参照:cozre