女性に優しい歯ブラシ『ピセラ』

こんにちは、歯科衛生士の和田です。

冬のうちでも最も冷え込みが厳しい時期になりました。
以前「洗面所が寒すぎて、長い時間の歯磨きがつらいんです…」と仰っていた患者さんにお会いしたことがありますが、お気持ちは分かります。
でも、そんな時はリビングなどの暖かい部屋に避難して、ゆっくりしっかり磨きましょう。(笑)

寒い時期でなくても歯磨きは効率良く、隅々まで綺麗にしたいですよね。
一番大切なのは磨き方ですが、歯ブラシ選びがコツになってくる場合もあります。
今回は「小さめの歯ブラシ」についてです。

一般的に、歯ブラシの大きさは「縦幅は上の真ん中の前歯2本分、横幅は3列の植毛」をお勧めしています。
とは言えお口の大きさや歯並びには個人差がありますので、特に顎の小さい女性の中には「一番後ろの歯まで届かない…」「奥までブラシを入れたくても苦しくなる…」という方もいらっしゃるでしょう。

そういった場合、当院で扱っている歯ブラシの中では『ピセラ』がお勧めです。
通常の歯ブラシは男女兼用のサイズ設計になっていますが、こちらは女性のお口や手の大きさを参考にデザインされています。
コンパクトなヘッド、緩やかにカーブするネックが奥歯にも届きやすく、手にフィットしやすい形のハンドルで軽く動かしやすいのも特徴です。

実は『ピセラ』はロングセラーの歯ブラシ『ルシェロ』から派生した製品になります。
ルシェロの特徴である、歯と歯の間に毛先が入り込みやすい段差植毛、磨きにくい部分にピンポイントで届く先端集中毛など、磨きやすい構造をそのままにコンパクトになっています。
虫歯予防に向くラウンド毛の『ベーシック』タイプ、歯周病予防に向くテーパー毛の『ペリオ』タイプ、ご自身のお口の状況に応じて選べるのも嬉しいですね。

ちなみに私としては、中高生さんの「子供用の歯ブラシでは小さいけど、大人用の歯ブラシでは大き過ぎる…」という時期にも向いていると思います。
女性のための設計と銘打たれていますが、歯ブラシのサイズ感に悩まれたことのある方には一度お試し頂きたい形と大きさです。

もっと詳しく知りたい、という方は、お気軽に歯科衛生士にお尋ね下さいね。

ところで、歯ブラシの交換時期の目安は1ヶ月と言われています。
ですが交換のタイミングを逃してしまった物事というのは、歯ブラシに限らずありませんか?
私は自宅で使っている書きもの机が27年前に買ってもらったものであると気付いて、最近ちょっと衝撃を受けました。
ここまで連れ添ったなら傷だらけの天板を修理して使おうかとも思いましたが、修理費に見合う元値だったかと言われると…そうでもないです。
少し寂しい気もするとは言え、夏までには自分の好みに合う机と椅子に買い替えようと思います。
次も30年くらい使えますように。