唾液と全心疾患🌻

皆さんこんにちは🌼歯科衛生士の小田原です。

今日は唾液と全心疾患のお話です。

 

唾液腺には3つの大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と多数の小唾液腺があり、口腔全体を湿潤化して食べ物の消化作用、話す時の潤滑油として作用のほかに口腔の清浄作用、抗菌作用、粘膜保護作用・緩衝作用・再石灰化作用・などがあります。

唾液の分泌量が少なくなると、口腔内か乾燥し食事がしづらい、虫歯になりやすい、口臭がきつくなります。クリーニングによって口臭は少なくなります。

唾液の分泌は歳をとることにより年々減少してきます。しかし、唾液の分泌に関係しているのは年齢だけではありません。

全身疾患も関係してきます❗

唾液の減少に関係してくるのは、シェーグレン症候群、糖尿病、慢性腎不全、貧血、高血圧があります。

シェーグレン症候群は涙や唾液を作りだしている涙腺、唾液腺などの外分泌腺に慢性的に炎症が生じ、涙や唾液の分泌が低下、乾燥症状を呈する自己免疫性疾患です。男女比は1:14で女性に多く、発症年齢は50歳代にピークがありますが、子供からお年寄りまでさまざまな年齢で発症します。

糖尿病は尿量が増加し、体内の水分を失うためになります。

慢性腎不全は糖尿病に付随して二次的に起こる腎臓病です。

貧血では、唾液腺に流れる血液量が不足するために唾液が減少すると考えられています。高血圧では、長期的に服用する薬の副作用が原因お考えられています。とくに降圧薬として用いられるカルシウム拮抗薬、利尿薬は唾液の分泌を減少させます。

薬が原因になるのは他にはあります。

抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、抗パーキンソン薬、抗ヒスタミン薬、抗利尿薬、抗コリン作用薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、気管拡張薬があります。

普段から出来ることがあります

🔺お口の中の湿潤に気をつける。

・ペットボトル飲料、水筒を持ち歩いたり、保湿剤をつかってみてください。

🔺お口の中を清潔に保つこと。

・ハミガキやうがいをよく行う。アルコール入りの洗口液は利用を控えましょう。

🔺噛む回数を増やすこと。

・噛む回数を増やすことで、唾液分泌が促進されることがあります。

🔺固い飴やガムを食べること。

・噛むことで唾液が増える可能性があります。この場合、虫歯の原因とならないように、シュガーレスやキシリトール入りを食べましょう。

🔺軽い運動をする。

・運動は自立神経を刺激して唾液分泌を促進します。

🔺酸味のある食べ物で刺激する。

・酸味は唾液分泌を促進しますが、口の中の乾燥が重度の場合は痛みを伴う場合もありますので、ご注意ください。

🔺マッサージをする。

・顎の下や耳の下にある唾液線をマッサージすることも効果があります。

🔺服用薬剤を変更する。

・現在服用している薬剤で口腔乾燥のある薬剤は、主治医に伝えて可能なものは変更してもらいましょう。

歯周病によっての口臭はとても多いので定期検診でのクリーニングに是非来てください☘️