子どもの歯磨き

皆さんこんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。まだまだ寒さが続くなか、宮城県だけにとどまらず全国的にインフルエンザが流行していますね。手洗いうがいを忘れず、予防接種を受けたかたでも安心せずに、インフルエンザ予防に努めていきましょう。

 

さて今回は、子どもの歯磨きについてお伝えしていきたいと思います。お子さんがまだ小さいうちは、まず、歯磨きに慣れてもらうまでが大変だと思いますが、どのように慣れさせていくかというところからお話ししていきます。

 

子どもの歯が生えてきたら、まずは、授乳や離乳食の後に、ガーゼや脱脂綿を人肌くらいの温度のお湯に浸して、そのガーゼを指にまき、丁寧に歯のまわりを拭いてあげることから始めます。なんでも口に入れる時期になったら、歯ブラシをおもちゃ代わりに持たせてあげて、歯ブラシに慣れさせましょう。1〜2歳頃になったら、柔らかい乳児用歯ブラシでお母さんが磨いてあげて、3歳頃からは幼児用歯ブラシで子ども自身が磨く習慣をつけるようにしていきます。また、この時にブクブクうがいが出来るようになっているのであれば、一人磨きをさせていくのも良いです。このように、この時期にきちんと歯磨きの習慣をつけることが大切になります。

 

しかし、子どもが一人で完全に歯を磨けるようになるまでは、お母さんの仕上げ磨き、点検磨きが必要になります。仕上げ磨きをする時は、まず、子どもをまっすぐに寝かせて頭をお母さんの膝の上に乗せます。この時、あぐらを組むと体勢が安定します。次に、お子さんの顎を少しあげて、歯をよく見て確認しながら、確実に歯ブラシを当てるようにします。ですが、歯ブラシを歯茎や舌などに当てないように気をつけて磨きましょう。

 

次に歯を磨く場所のポイントです。①上の前歯の歯と歯の間、②上の前歯の歯と歯茎の境目、③奥歯の溝の部分、④奥歯の歯と歯の間の4つになります。この4つは、乳幼児の虫歯になりやすい場所になります。上の前歯を磨く時には、上唇の裏のスジを守るように、人差し指をそえながら磨いてあげましょう。また、奥歯を磨く時には、奥が見えづらいので、人差し指で頬を膨らませるように優しく引っ張ってあげながら磨いてあげましょう。

 

次に歯の磨きかたのポイントです。①毛先を歯に直角にあてて小さく往復運動をさせます。②上下の歯を「イーッ」と噛んでもらい、そこを丸を描くようにくるくると磨きます。③生えかけの歯の場合は歯ブラシを縦に当てて磨きます。この3つのポイントをおさえながら磨くのが大切になりますが、歯ブラシのブラシの部分が広がってしまっているものは、汚れを綺麗に落とすことが出来なくなり、更には歯茎を傷つけてしまうことになるので、ブラシの部分が広がっている時には新しい歯ブラシに取り替えてから磨くようにしましょう。