効果的なプラークコントロールとは?

皆さんこんにちは!歯科医師の齋藤(眞)です。

ゴールデンウイークも終わり、気温も上がって夏が近づいてきたなと感じます🍃

今回はプラークコントロールについてお話しします。

プラークという単語を聞いたことはあるでしょうか?口の中では歯の表面など、様々な部位で唾液や微生物由来の物質が形成されます。歯の表面では歯が生えてくるのと同時期に唾液成分に含まれるたんぱく質を中心とした物質が歯の表面にくっつき、膜を形成します。この膜をぺリクル、あるいは獲得被膜といいます。プラークとは、このペリクル上に形成される細菌とマトリックス(細胞間基質)で構成される物質です。

プラークに含まれる細菌の多くは糖を発酵させ、酸を産生します。プラークの中で産生される酸はおもに乳酸であり、産生された酸はマトリックスを構成する物質の働きによってプラーク中に蓄積し、口腔内のpHは低下します。pHが低下することで歯の表面のエナメル質は非常に溶けやすく、むし歯になりやすい環境になってしまいます。また、プラークに含まれる細菌には歯ぐきに炎症を起こし、歯を支える骨が溶けてしまう原因となるものが含まれています。

このように、プラークはむし歯や歯周病の原因となることが指摘されています。定期的に口腔内に付着したプラークを除去することはすることはこれらの疾患の予防において、もっとも基本となる行為です。このプラークを除去する行為のことを、プラークコントロールといいます。

プラークコントロールには、どのような道具を使うかによって、

①機械的プラークコントロール

②化学的プラークコントロールの2種類があります。

機械的プラークコントロールとは、歯ブラシや補助清掃具(歯間ブラシ、デンタルフロスなど)を使って歯の表面を物理的に清掃することです。自分で行うセルフケアが基本ですが、歯の裏側や隣り合う歯と歯の間など、なかなか自分では器具が届かず、プラークを除去することができません。そのため歯科医院で専用の器具を使ったプラークコントロールが大切になってきます。

化学的プラークコントロールとは、歯磨き粉や洗口剤を使用したプラークコントロールのことです。機械的プラークコントロールと合わせて実施することで、より効率的にプラークを除去できます。

プラークコントロールには歯に付着したプラークの除去に加え、舌、頬の内側、歯ぐきの清掃、また入れ歯の清掃も含まれます。より効果的にプラークコントロールを行うため、まずは毎日の歯ブラシ習慣を振り返ってみてもよいかもしれません。

お読みいただきありがとうございました!

 

歯ブラシと綺麗な歯のイラスト