こんにちは😃歯科医師の山岸です。
今回は貧血について書いていこうと思います。🦷
貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンという物質が少なくなった状
態をいいます。
ヘモグロビンとは、赤い色素をもつヘムという成分をもっているタンパク質であ
り、酸素を運搬する働きがあります。
血液が赤くみえるのはそのためです。
そして、ヘムを構成する重要な分子が鉄です。
ヘモグロビンの量が減少して貧血になると、体に酸素が足りない状態となり、動
いたときの動悸や息切れ、めまい、ふらつき、倦怠感などの症状が現れることが
あります。
また、皮膚、顔面蒼白、眼瞼結膜蒼白といった症状もあり、なかでも息切れが貧
血の症状としてもっとも認められることが多いです。
※チアノーゼとの比較
チアノーゼは、末梢動脈血中のヘモグロビンのうち、還元型ヘモグロビンが
5g/dL以上になると出現します。
チアノーゼでは、口唇や四肢末梢などの皮膚や粘膜が青紫色になります。
貧血や大量出血の患者ではもともとのヘモグロビン量が少ないため、産生される
還元型ヘモグロビン自体が少なくなり、顔面蒼白はみられますが、健常者と比較
してチアノーゼは起こりにくいです。
※WHO(世界保健機関)の定義では、血液検査のヘモグロビン値(血色素量)が、
15歳以上の男性では13g/dL未満、15歳以上の女性や6歳~14歳の小児で12g/dL
未満、高齢者や6カ月~6歳の小児では11g/dL未満が貧血の基準となります。
貧血の分類と主な原因を以下に示します。
・再生不良性貧血
造血幹細胞の減少や造血自体が抑制される場合に生じることがあます。
・巨赤芽球性貧血
DNAの合成障害や正常な赤芽球に分化できない場合に生じることがあります。
・鉄欠乏性貧血
ヘモグロビンの合成障害や血清鉄不足の場合に生じることがあります。
・溶血性貧血
赤血球の破壊亢進により生じることがあります。
・出血性貧血
出血に伴う赤血球の喪失により生じることがあります。
貧血の原因となりうるものを以下に示します。
・骨髄異形成症候群や白血病
・がんによる出血やがん細胞の骨髄浸潤、がん治療
※薬物療法や放射線治療によって、骨髄抑制(骨髄で赤血球などを作る力が低
下すること)や溶血(赤血球が通常よりも早く壊れること)が貧血の原因と
なることもあります。
・栄養不足
※赤血球やヘモグロビンを作るための大切な栄養素として、ビタミンB12や鉄が
あり、胃を切除する胃がんの手術後は、これらの栄養素を吸収する機能が低
下して、貧血になることがあります。
また、がんやがん治療の影響で食事が十分とれなくなることにも注意が必要
です。
貧血への対策としては、鉄の吸収を高めるビタミンCも重要となります。
以上のようなさまざまなことが原因で貧血が起こりえます。
まずは貧血についての概要を書いていきました。
次回はもう少し掘り下げていこうと思います。
