みなさんこんにちは🍃
歯科衛生士の田口です。
2024年もよろしくお願いいたします🗻✨
今月は、のんびりと体を休めたり、友人家族と旅行🏕をしたり、仕事にも励み、振り返ればあっという間な1月スタートとなりました☺️
さて。
メインテナンスに来院する患者さんに、お変わりがなかったか、毎回お聞きしております。
お変わりがないと聞いて、ホッとして口腔内を拝見する場合もあれば、
体調不良や、睡眠不足など、口腔内にも不調が出て…とお聞きすることも多くあります。後者の場合は、これまでに比べて歯肉からの出血が多かったり、歯に揺れが出ていたり、唾液が異様に粘性だったり…と、お口の中にも何かと変化がある場合がほとんどです。
唾液は、
健康な歯や歯肉を維持するために重要な役割を果たしています🦷✨
唾液の働きには、食塊の形成をはじめとして、味覚や消化、うまく飲みこむ(摂食嚥下)に関わる重要な役割の他に、
むし歯予防にも大切な再石灰化、エナメル質脱灰への保護、口腔内の酸化を中和させる作用など、口腔機能の健康を維持するうえで欠かせない機能を持っています。
また、細菌やウイルスから守ってくれる、感染症予防にも重要な役割を果たしているのです。
一日に1〜1.5リットルも分泌される唾液は、主に「ネバネバの粘液」と「サラサラの漿液」の2種類あり、それぞれには役割があります。
【ネバネバ唾液】
・ストレス時に分泌されやすい(交感神経が優位)
・水分が少なく、糖タンパク質(ムチン)が多い
・粘膜の保護、保湿
・細菌からの防御
【サラサラ唾液】
・リラックス時に分泌されやすい(副交感神経が優位)
・水分が多く、デンプンを消化するアミラーゼが多い
・飲み込みやすくする
・口内のpHを中和する
唾液の主成分は水分ですが、
カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン酸などの無機成分や、糖タンパク、ホルモンなどの有機成分などの多くの物質が含まれています。
ですから、唾液の分泌のためにも、お水の摂取が大切です。(利尿作用のあるお茶より、水がおすすめ☝️さらには白湯もおすすめ☝️)
また、心と口腔の状態にも深いつながりがあり😌
脳がストレスを察知すると、生理的な反応として、自律神経の交感神経が優位になり、唾液の分泌が減って防御機能が低下します。
物理的には、歯ぎしりや噛みしめなと、歯や歯肉への負担が増し、歯と口の状態が悪化することもあるのです。
それにより、
「口臭」の原因になることも❕
口臭を気にする方が多い反面、それを原因に歯科医院を受診する方の割合は少ないそうです。
口臭は、精神的なところからくるものを除いて、口腔疾患もしくは全身疾患(耳鼻咽喉科 系・呼吸器系・消化器系・糖尿病・癌など)が原因です。
そのほとんどが口腔の疾患だと言われており、歯周ポケットの奥の細菌や、舌苔、唾液の減少、歯や義歯の清掃不良など
ケア・予防することが可能です。
たくさんお薬を飲まれている方は、薬の副作用で唾液の分泌が減少している可能性も高いので注意が必要です。
唾液は、大小合計10ヶ所の唾液腺から分泌されています。
お顔を指でマッサージしたり、舌回しなど、ご自身で出来る事もたくさん。
姿勢や、体幹の筋肉も、大切なのだそうです!
人間の身体の働きというのは、本当にすばらしく、結局色々なところで繋がっているものだな〜と
日々感じます。
定期的に歯科医院でチェックし、ケアすることで、心のケアにも繋がるかもしれません✨✨💫