プラークとは?

皆さんこんにちは♪( ´▽`)

歯科衛生士の井上です!!

先日、高校の同級生と一緒に『ちいかわ』の著者であるナガノさんの展覧会に行ってきました✨

とても可愛いキャラクターに癒されて娘も楽しんで見てたので連れてって良かったです!!

10月29日までなので気になる方はぜひ行ってみて下さい!!

さて、今回は『プラーク?』です!!

皆さん、プラークはご存知ですか?

プラークとは、歯の表面に見られる付着物で細菌の塊になります。プラーク1mgあたりになんと10億個もの細菌が存在すると言われています。

爪楊枝の先に見える程度のプラークを取ると、そこにはおそらく数百億個の細菌がくっついていることになります。

どうですか?

想像するだけでも気持ち悪いですよね💦

プラークは歯の汚れや垢というよりも細菌がパックされたもので身近な例としてあげるなら、台所の排水口に見られるぬめりのような粘着性のものです。

プラークを放っておくと、歯と接している部分の歯肉の細胞が、プラークの毒素によって破壊され、歯と歯肉の間に隙間ができます。これがいわゆる歯周ポケットですが、その隙間は歯肉が歯からペロンと剥がれてできたわけではなく、歯肉の細胞同士が離れてできる亀裂なのです。ですから、亀裂の断面から体内に細菌が侵入しないように、歯肉の細胞がどんどん歯の根元の方へと下がっていきます。そして、その細胞がまたプラークにより破壊されると、さらに歯肉の細胞が根元の方に下がっていきます。このため、プラークを放っておくと歯周ポケットが深くなっていきます。

プラークには2つの名称があり、歯肉より上の歯の部分につく『歯肉縁上プラーク』と歯周ポケットの奥深くにある歯の根っこにつく『歯肉縁下プラーク』があり、どちらも同じものですが、生息している細菌と存在の仕方が違います。

プラークが歯と歯肉の境目に付着すると、歯肉組織内の細い血管において血管拡張と充血が起こります。血管が拡張は、プラーク内の内毒素によって組織内の炎症性物質が働いて、血管が広がることで起こります。そうすると緩んだ血管に血液が流れ込む充血が起こり、炎症の部分に通常の10倍以上の血液が流れ込みます。歯肉が赤く見えるのは、この充血が起こっているからです。

また、歯肉付着上皮のすぐ下に複雑な網目構造の細い血管があり、プラークが原因で炎症が起こると、プラークと非常に近い場所にあるその歯肉血管に大量の血液が流れ込みます。つまり、血管内が大量の赤血球によって満たされるため歯肉が赤く見えます。

なので、ブラッシングや歯石とりをしたことによって炎症の原因であるプラークが除去されると血液量が正常に戻るので歯肉の炎症が治ることつながります。

 

参照📕歯科医院で患者さんにしっかり説明できる本