シーラントで歯を強く!

こんにちは😊
歯科医師の福本です。

 やっと朝晩涼しくなり、虫🦗の声も聞こえてきて、秋の気配が感じられるようになりましたね。
 猛暑は一段落したようですが、インフルエンザ🤧の早すぎる流行が始まり、何かと気が休まりませんね。

 さて、今月のお話は『シーラント』についてです。
 シーラントとは、簡単に言うと【歯🦷の溝を,プラスチックで埋めるむし歯予防処置】です。
 シーラントは、世界的にもむし歯予防効果が予防処置の中で最も高い🤩ことが証明されており、多くの国で行われています。

《シーラントの目的》
1️⃣歯を強く💪🦷する
 生えたての歯は弱くむし歯になりやすいので、少しでも早く歯を強くしていくために、シーラントが効果的です。
2️⃣溝を塞ぎ汚れがたまるのを防ぐ
 歯の溝の深さは人それぞれで、深い人では何度歯みがきをしても歯ブラシの毛先は溝の中には入りません。溝の中は常にばい菌が存在し続けるのです。つまり、歯みがきをするだけではむし歯予防は難しいのです。
 そこで、シーラントで溝を塞ぐことで、溝に汚れが入らないようにしてむし歯を予防します。
3️⃣むし歯菌🦠を歯につきにくくする
 シーラント剤の中にむし歯菌を寄せ付けないような成分が入っています。そのため、シーラントの周りはむし歯菌が増殖しにくく、むし歯予防ができるのです。

《シーラントの方法》
 シーラントの種類はいくつかありますが、かさはら歯科医院では、歯に優しく歯質強化能の高いものを使用しています。そのため、半年以内で外れることが多く、外れたらつけるを3年ほど繰り返すことで、さらに歯を強くします。
 以下、現在使用中のシーラント剤についての方法をお示しします。
1️⃣歯の掃除(小さい機械ブラシでお掃除します)
2️⃣防湿、乾燥(小さい綿を歯の横に置きます)
3️⃣歯の前処理(簡単に言うと糊のようなものです)
4️⃣シーラント填塞(溝にプラスチックを流します)
5️⃣光照射(シーラントを固めます)

痛いことはないので、お口が上手に開けられれば、処置を行うことができます。

《シーラントの適用時期》
永久歯: 歯が生えてからなるべく早い時期に始め、3年間は外れたらつけるを繰り返します。
 歯は生えてから2、3年かけて硬くなっていきます。そのため、生えたて程弱くむし歯になりやすいのです。
 このむし歯になりやすい時期に、なるべく早くからシーラントを行うことで、早く歯を強くし、かつ深い溝に汚れが入らないようにし、むし歯予防ができます。

乳歯: 乳歯は永久歯と比べて、とても弱くむし歯になりやすいので、生えてから上手に診療台に座れるようになってから、なるべく早めに始めます。

《シーラント後の注意⚠️》
1️⃣定期健診でチェック
 シーラントは予防処置のため、永久的にはつかないようにできています。しかし、歯が生えてから3年間は歯を強くするために外れたらつけるを繰り返すことをお薦めします。
2️⃣間食やフッ化物の応用、歯みがき🪥も重要
 シーラントをすれば絶対にむし歯にならないわけではありません。シーラントをしても、間食の内容や摂り方に気をつけなければ、シーラントも外れやすい上に、むし歯をつくってしまいます。また、溝以外の部分の歯質強化のためには、フッ化物の応用も重要です。お家と歯科医院の両方で使うと効果的です。

気になる方は、スタッフまでお声がけくださいね。