乳歯列期の噛み合わせ(交叉咬合)

こんにちは😊
歯科医師の福本です。

 今年は、8月も終わりだというのに、毎日暑い🥵日が続いていますね。
 この暑い中、7月の終わりにUSJに行ってきました。相当暑いことを覚悟して、冷感スプレーや携帯扇風機などを持って万全?の体制で臨んだのですが、海沿いのためか思っていたほどの激暑ではなく、1日半思いっきり楽しく遊んできました🥰(冷汗スプレーお勧めです!)

 さて今月のお話は、乳歯列期(子どもの歯🦷の時期)の歯並びについてです。
 乳歯列期の噛み合わせの問題は
1️⃣反対咬合 
2️⃣交叉咬合
3️⃣開咬
4️⃣過蓋咬合
5️⃣上顎前突 
6️⃣叢生
などがあります。
 
 1️⃣については、6月のブログでお話ししているので、今月は、2️⃣についてお話ししたいと思います。



2️⃣交叉咬合
 噛み合わせた時に、下顎が右か左にズレて噛んでしまい、一部で上の歯と下の歯が反対に噛んでいる状態です。上と下の前歯の真ん中を見ると大きくズレています。また、お口を閉じた顔をよーく見ると、左右の顔ががすでに非対称になっている場合もあります。

原因
⚫︎指しゃぶり
⚫︎前歯の傾きの不正  
⚫︎寝癖(いつも同じ方向を向いて寝ている)
などです。

問題点
⚫︎下顎が間違った位置のまま顎の関節が成長し、永久歯に生え変わっても、交叉咬合が残ってしまう。
⚫︎本来の正しい顎の成長を抑制してしまう。
⚫︎顔が曲がって成長する。
⚫︎将来、顎の関節に支障が出ることがある。

治療
⚫︎可能な限り早めに、マウスピース治療で顎の位置や前歯の傾きを改善する。
 反対咬合と同じようなマウスピースを、起きている時の1時間程と寝ている時に装着します。
 マウスピースは、4歳頃から使用できますが、3歳半でも使用できるお子さんもいます。
 矯正治療の1種なので自費治療となりますが、小中学生や大人で行う矯正治療よりも安価です。
⚫︎指しゃぶりや寝癖がある場合は、癖をやめさせる。

 指しゃぶりは、指を真ん中ではなく横から口に入れている場合に交叉咬合が見られることがあります。1本指よりも2本指での指しゃぶりも危険⚠️です。

 寝癖では、うつ伏せ寝だったり、いつもお母さんがいる方を向いて寝ている場合にも、交叉咬合はみられることがあります。



 顎の位置が曲がったまま成長してしまうと、大人になっていざ治療したいとなった時に、手術が必要になることもあります。そうならないためにも、乳歯列のうちに可能な限り治療しておくことをお勧めします。

 マウスピース治療はかさはら歯科でも行っているので、噛み合わせに不安がある場合は、ご相談ください。