高血圧症について

こんにちは!歯科衛生士の畑山です✨

今日は高血圧症についてです!

高血圧は歯周病を悪化させる病気の1つです!そんな、高血圧について学びましょう☺

年齢による血圧の変化

血圧とは、心臓が血液を動脈に送り出すときの圧力のこと。血圧は日々変動していますが、血圧が正常より高い状態が続くことを「高血圧症」といいます。

年齢を重ねると血管に柔軟性がなくなり、血管は動脈硬化を起こします。

動脈硬化が起こると、狭い血管に一定量の血液を送り出すため、さらに血圧が高くなります。

このことが「高血圧→動脈硬化→血圧の上昇」という悪循環をつくり、動脈硬化を促進するのです。動脈硬化は全身の動脈で起こり、さまざまな病気を引き起こします。

血圧が高くなる原因とは

血圧が高くなる原因は、肥満、塩分の摂り過ぎ、ストレスや喫煙などです。こうした生活習慣とは別に、遺伝等が高血圧に関係することは確かですが、高血圧症そのものが遺伝するのではなく、高血圧症になりやすい体質が遺伝すると考えられています。

それぞれの原因によって血圧が上がるメカニズムは、次の通りです。

 

■肥満

肥満になると、大きな体の隅々まで血液をいきわたらせる必要があり、一度に血液を送り出す量が増加するため血圧が上がる。

 

■塩分の取りすぎ

塩分の摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が高くなります。濃度を下げるために水分を体に溜め込み、その結果血液量が増えるため血圧が上がる。

 

■ストレス

ストレスは交感神経の働きを高めるため、心拍数が上がるなどした結果、血圧が上がる。

 

■喫煙

喫煙は、末梢血管の収縮するため血圧が上がる。

 

高血圧の状態が続くと、血管壁の内側がダメージを受けてもろくなったり、柔軟さが失われて硬くなったりします。この状態が「動脈硬化」です。動脈硬化は全身の太い血管から細い血管まであらゆる血管に起こります。

【対策①食事を改善】
塩分の摂り過ぎは、最大の危険因子とされます。
塩分の他にも、コレステロール・飽和脂肪酸の多いものは避け、野菜・果物・魚(魚油)を摂るようにしましょう。

・塩分摂取量を1日6グラム程度まで減らす。
・コレステロールや飽和脂肪酸の多い食品を控える。
・野菜や果物を積極的に摂取する。
・魚(魚油)をできるだけ摂取する。

【対策②飲酒はほどほどに】
節酒を心がけましょう。アルコールを摂ると一時的に血圧は下がりますが、習慣的に大量に飲む場合には血圧を上昇させます。1日の摂取量はビールで中瓶1本、清酒で1合までが目安です。

【対策③喫煙はタブー】
喫煙者は禁煙しましょう。
下のグラフをご覧ください。最近の一部の研究では喫煙の高血圧発症への影響も指摘されているものの、慢性的な影響は確立されていません。しかし、1本のたばこを吸うと、15分以上持続する血圧上昇を引き起こすことが示されています。喫煙は動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中の危険因子となりますから、ぜひ禁煙を。どうしても禁煙できない人は食後や休息時など時間を決め、本数を減らす努力をしてください。

【対策④ストレスは溜め込まない】
気持ちをおおらかにし、なるべくイライラしないよう穏やかに過ごしましょう。

食生活、禁煙、ストレス解消、十分な睡眠など、生活習慣の改善が高めの血圧対策につながります。

参考文献 生活習慣ケアコラム