こんにちは。歯科医師の高橋です。
仙台にも、春がやってきましたね。街の中では、桜の開花がちらほら見られるようになりました。
それと同時に花粉症の方にも大変つらい季節がやってまいりました。
今年の花粉飛散量は、例年に比べて全国的に多い傾向にあるらしいですね。
こちらの職場のスタッフや身内や患者さんなども花粉症の影響が出ている人が、例年より多いような気がします。
ところで、その花粉症ですが、「口腔アレルギ―症候群」(OAS)というものを合併することがあることをご存じですか?
簡単に説明させていただくと、例えば体の中に異物が侵入すると、免疫反応のひとつとして抗体がつくられます。
特定の異物をやっつけるために、作られたはずのものが、間違って違うものにも反応を起こし、アレルギー反応が起こるというものです。
なので、花粉症の方は、特定の食材に反応しやすく、重度になると下痢や腹痛、蕁麻疹や、湿疹、ぜんそくなどの症状が出ることもあるそうです。
ひどければ、アナフィラキシーショックを起こすこともあるということで、油断すると大変なことにもなりかねなせん。
そんな訳で、いろいろな花粉症ごとの、(OAS)が発現しやすい食材をまとめてみました。
ハンノキ
バラ科(りんご、もも)
その他豆乳
シラカバ
バラ科(りんご、西洋なし、さくらんぼ、もも、アンズ、アーモンド)
セリ科(セロリ、ニンジン)
ナス科(ポテト)
マタタビ科(キウイ)
カバノキ科(ヘーゼルナッツ)
ウルシ科(マンゴー)
他ししとうがらしなど
スギ
ナス科(トマト)
ヨモギ
セリ科(セロリ、ニンジン)
ウルシ科(マンゴー)
その他スパイスなど
イネ
ウリ科(メロン、スイカ)
ナス科(トマト、ポテト)
マタタビ科(キウイ)
みかん科(オレンジ)
豆科(ピーナツ)
ブタクサ
ウリ科(メロン、スイカ、ズッキーニ)
バショウ科(バナナ)
などがそうです。
アレルギー反応が出現するのは、食後15分以内が多く、症状として唇の腫れ、咳、喉のイガイガ感や口腔内のかゆみ違和感などがあげられます。
余談ですが、金属アレルギーは、一度発症すると貝やチョコレートやコーヒーなど、ニッケル等の金属を含む食べ物を口にするだけでも、
アレルギー反応を起こすこともあるそうです。
日々口にしている美味しい野菜や果物で、ある日突然アレルギーが起こる。ただが花粉症と侮ってはいけないのかもしれません。
参考文献3月15日ウェザーニュースより引用