こんにちは!
かさはら歯科医院歯科衛生士の佐藤です!🍑
蒸し暑い日が続き、本格的な夏の訪れを感じる季節となりました☔️🫠
暑さが続くと、冷たい飲み物や食べ物を口にする機会が増えたり、生活リズムが少し乱れたりすることもありますよね。そんな毎日の積み重ねは、実はお口の健康や全身の健康にも深く関わっています。
今回は、「糖尿病」と「歯周病」の関係についてご紹介します。
「糖尿病になると歯が悪くなる」「歯周病があると血糖値が上がりやすい」と聞いたことはありませんか?
実は、糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を及ぼし合う病気であることが、多くの研究で明らかになっています。
【糖尿病とは?】
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。
私たちが食事をすると、ご飯やパン、麺類などに含まれる炭水化物はブドウ糖に分解され、血液中に取り込まれます。そして、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによって、ブドウ糖は細胞に運ばれ、エネルギーとして利用されます。
しかし、糖尿病ではこのインスリンが十分に分泌されなかったり、分泌されていても働きが悪くなったりします。その結果、ブドウ糖が細胞に取り込まれず、血液中に残ってしまい、血糖値が高い状態が続いてしまうのです。
【糖尿病が進行するとどうなるの?】
高血糖の状態が続くと、血管が傷つき、全身にさまざまな影響が現れます。
代表的な合併症として、目の病気(糖尿病網膜症)、腎臓の病気(糖尿病腎症)、手足のしびれなどの神経障害があります。また、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化のリスクも高くなります。
さらに見逃せないのが、お口の健康への影響です。
【糖尿病と歯周病の関係】
糖尿病の方は、歯周病になりやすく、重症化しやすいことがわかっています。
その理由は、高血糖によって体の免疫機能が低下し、歯周病菌と戦う力が弱くなるためです。また、血流が悪くなることで歯ぐきに十分な酸素や栄養が届きにくくなり、炎症が治りにくくなります。
さらに、高血糖の状態では「終末糖化産物(AGEs)」という物質が体内に増えます。このAGEsは炎症を強め、歯周組織のコラーゲンを傷つけるため、歯ぐきや歯を支える骨が壊れやすくなります。
その結果、歯ぐきの腫れや出血、歯を支える骨の吸収が進み、歯周病が悪化しやすくなるのです。
【歯周病も糖尿病を悪化させる】
歯周病はお口だけの病気ではありません。
歯周病菌による炎症が続くと、「TNF-α」や「IL-6」といった炎症性物質が血液中に増加します。これらの物質はインスリンの働きを妨げ、血糖値を下げにくくしてしまいます。これを「インスリン抵抗性」といいます。
つまり、
糖尿病になると歯周病が悪化する。
歯周病が悪化すると糖尿病も悪化するという悪循環が生まれてしまうのです。
歯周病治療で血糖値が改善することも近年の研究では、歯周病治療を受けることで炎症が改善し、HbA1c(過去1〜2か月の平均血糖値を表す指標)が改善することが報告されています。
もちろん、歯周病治療だけで糖尿病が治るわけではありません。しかし、内科での治療や食事・運動療法に加えて、お口の健康を守ることも血糖コントロールに役立つことがわかっています。
【今日からできる予防】
糖尿病と歯周病を予防・改善するためには、毎日の積み重ねが大切です。
・毎日の丁寧なセルフケア・
・歯科医院での定期的健診とプロケア
・バランスの良い食事
・適度な運動
・禁煙
など内科と歯科の両方で継続的な管理が大切です!
これらを続けることで、お口だけでなく全身の健康を守ることにつながります。
【まとめ】
歯と体は別々ではなく、密接につながっています。糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病は糖尿病を悪化させる「双方向の関係」があることがわかっています。
「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」「歯がグラグラする」といった症状は、歯周病のサインかもしれません。気になる症状がある方や糖尿病で通院中の方は、ぜひ歯科医院でお口の状態をチェックしてみてください。
定期的なメンテナンスは、歯を守るだけでなく、全身の健康を守る第一歩です。お口の健康を大切にして、いつまでも健康な毎日を送りましょう。
