保険で使える白い材料って?

こんにちは!歯科医師の高橋(寿)です。

4月も終わりに近づき、暖かい日が増えてきましたね。とはいえ、まだ肌寒い日もあり、体調を崩しやすい時期です。どうぞご自愛ください。

さて今回は、「保険で使える白い材料って?」というテーマでお話しします。

むし歯治療のあとに入れる詰め物や被せ物で、「銀歯にするか、白い歯にするか」で悩まれる方も多いのではないでしょうか。

実は現在、保険診療でも白い材料を選べるようになっています。それが「CAD/CAM(キャドキャム)冠・インレー」です。

CAD/CAMとは、コンピューターで設計・製作する白い詰め物・被せ物のことです。材料には「ハイブリッドレジン」が使われており、プラスチックにセラミックスの粒子を混ぜたものになります。

このCAD/CAMの特徴として、まず「見た目が白い」ことが挙げられます。銀歯と比べて目立ちにくく、口元の印象もより自然になります。

また、「金属を使用しない」ため、金属アレルギーが気になる方にも適した選択肢です。

さらに、保険適用であれば費用を抑えながら白い歯にできる点も大きなメリットです。

そして近年、このCAD/CAMの適用範囲は広がってきています。

2026年6月から保険診療のルールが変わり、これまで条件付きだった奥歯(大臼歯)への適用が見直され、「かみ合わせの条件」が撤廃されることになりました。これにより、全ての歯に適用できるようになります。

つまり、これまで銀歯が一般的だった部位でも、白い材料を選べる場面が増えてきているということです。

では、昔からある「銀歯」と比較するとどうでしょうか。

金属は丈夫で壊れにくいというメリットがあります。一方で、長く使っていくうちに金属の縁がわずかに変形したり、適合が変わってくることがあります。これを放置すると外れてしまったり虫歯になったりする原因になります。

また、金属イオンの影響により、金属と接触している歯ぐきや歯が黒く変色してくる「メタルタトゥー」と呼ばれる現象が起こることもあります。

では、セラミックスと比較するとどうでしょうか。

CAD/CAMはセラミックスに比べると強度がやや劣るため、強い噛み合わせの方や歯ぎしり・食いしばりがある場合には適さないことがあります。また、長期間の使用で多少の摩耗や変色が見られることもあります。

セラミックスは、透明感のある自然な見た目や高い耐久性、変色しにくさが特徴ですが、基本的には自費診療となります。

まとめると、

・費用を抑えつつ白くしたい → CAD/CAM(保険)
・見た目や耐久性をより重視したい → セラミックス(自費)

という選び方になります。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、お口の状態や生活習慣に合わせて最適な方法をご提案いたします。

気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。