こんにちは。歯科医師の高橋(克)です。
本日の内容は亜鉛欠乏症による口内炎の他、様々な症状についてです。
亜鉛欠乏症とは
体内の亜鉛が減少し、皮膚炎、爪の変形、貧血、口内炎や脱毛、味覚障害や、子供の発達障害、易感染性疾患、性腺機能不全、下痢、骨粗鬆症、夜盲症、食欲不振、減退、精神状態の異常、異常行動などを引き起こすとされる病気になります。
過剰排泄や慢性的な病気も関連すると言われており、例えば腎不全、肝硬変、糖尿病、炎症性腸疾患、慢性肝炎などの全身疾患に関係するなどと言われています。
傷からの感染性が上がるため、褥瘡がある患者さんには特に不足しないように注意すべきミネラルと考えられているようです。
何故多彩な症状が生ずるのか?考えられる原因として
①たんぱく質の構成維持因子として関与するため
②酵素の補因子として関連するため
③細胞内外のシグナル因子として関与するため
などがあるようです。
亜鉛不足による口内炎の症状

亜鉛は生体内でのたんぱく質合成を担う重要な物質です。これが不足すると口内炎の治癒が遅れますので、口腔内に口内炎がいくつも出来たり再発を繰り返し、治癒しにくいことが多くなります。
亜鉛不足と舌痛症
舌痛症で舌がひりひりする。滲みて痛いという症状は亜鉛不足の影響があると言われています。
なぜ亜鉛不足になってしまうのか?
普段通常の食事ができていれば、不足することはないと言われています。偏った食事や極端なダイエットが近年の亜鉛不足に影響していると考えられているようです。
例えばレトルト食品や加工食品を多く利用していたりしていると、亜鉛の吸収を阻害する食品添加物などが含まれている可能性があるからです。
さらにアルコールの過剰摂取も影響を与えるようです。アルコール代謝に関わる酵素は亜鉛を材料として生産されることと、アルコールが亜鉛の排泄を促すからだと言われています。
それと亜鉛は運動で汗や尿として排泄されるので、アスリートや体を動かす機会が多いかたに、不足しやすい栄養素とだと言われています。
運動で引き起こされる貧血をスポーツ貧血と呼び、その中のひとつに亜鉛欠乏性貧血があるようです。
それとベジタリアンの方なども、野菜に含まれるしゅう酸の影響で亜鉛摂取不足になる傾向があるようです。
私自身も、これから汗をかく機会が多くなる季節に入るので、亜鉛が多く含まれる食品かき、あわび、たらばがに、するめ、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、高野豆腐、納豆、エンドウ豆、切干大根、アーモンド、落花生などを日頃から積極的に取り入れて亜鉛不足を補っていければと思います。