こんにちは、歯科医師の齋藤です。
この度4月からかさはら歯科医院で勤務することになりました。
これまで県外で5年ほど働いており研修医ぶりに仙台で働けることに嬉しく思います。
さて、今回は「歯がしみる」についてお話ししたいと思います。しみる症状は多くの方が経験したことがあると思います。
もちろん虫歯によってしみる場合もありますが知覚過敏症によってしみる場合もあります。
虫歯に関しては日々ケアを行うことで予防し、もし虫歯になってしまったときは歯科医院で削って詰めてもらう。そのような認識があると思います。
では知覚過敏症を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか。
知覚過敏症の原因として多くが①過度なブラッシング圧と②咬合力が挙げられます。
①過度なブラッシング圧
普段歯磨きを行う際、どのくらいの力加減で行っているか意識したことはあるでしょうか。適切なブラッシング圧は150g程度と言われています。実際に計りに歯ブラシをあてて確かめてみましょう。それ以上の力が加わることで歯茎が下がってしまったり、歯の表面が擦り減ってしまいます。
外部の刺激が歯の神経に伝わりやすくなりしみるのです。
②咬合力
咬合力とは噛む力のことですが、それが強すぎると歯や歯周組織に過度な負担がかかってしまいます。
歯の表面のエナメル質に亀裂が入り内部の象牙質が露出したり、歯周病を悪化させ歯茎が下がることでしみる症状がおきるのです。
日中は食いしばりがないかどうかを意識することで咬合力をコントロールできますが、寝ている時は自分でどうこうすることは難しいです。その場合はナイトガード(マウスピース)を歯科医院で作り、装着することで咬合力を分散させ負担を軽減することができます。
これから気温も暖かくなり、冷たいものを摂取することが多くなると思います。お困りの方は是非ご相談下さい。