こんにちは😃歯科医師の福本です。
少しずつ暖かくなりそうな気配もありますが、まだまだ寒い日も多いですね。先日、お休みをいただいて、エジプトに行ってきました。ピラミッドやスフィンクス、ツタンカーメンのマスクやミイラなど、興味深いものをたくさん観ることができました。
海外に行くたびに思うことは、【日本が1番😅】です!食べ物も衛生面も人間も。そんな日本に生まれて、良かったー☺️と再認識します。でも、いろんな景色を見たくて、また行きたくなってしまうのです😅
さて、今月も先月からの続きのお話です。ご自分の歯を一生抜かずに使うために、歯が抜ける原因を知り予防法を考えてみましょう。
歯が抜ける原因は、
1️⃣むし歯
2️⃣歯の根の病気
3️⃣歯周病
4️⃣破折
5️⃣外傷
6️⃣酸蝕症
などです。これまで1️⃣2️⃣3️⃣4️⃣についてお話ししたので、今回は5️⃣6️⃣についてです!
5️⃣外傷
事故や転倒で、歯が折れたり抜けたりすることがあります。
①歯冠破折
②歯根破折
③歯の打撲
④亜脱臼、陥入、挺出
⑤完全脱臼
①歯冠破折
歯の頭の部分にヒビが入ったり、欠けたりします。神経に達していない場合は、神経の治療をしなくても済むことが多いですが、神経に達していた場合は神経の治療が必要になります。
②歯根破折
歯の根が折れることです。根の折れる場所により、歯を保存することができる場合もありますが、抜歯となることも多いです。
③歯の打撲
歯の揺れの度合いによっては、周りの歯と固定して保存します。
④亜脱臼、陥入、挺出
歯が本来の位置からズレてしまっているが、抜けていない状態です。
元の位置に戻すことで、保存できることが多いですが、後々神経の治療が必要になることが多いです。
⑤完全脱臼
歯が完全に抜け落ちてしまった状態です。
すぐに抜けた歯を生理食塩水や牛乳に浸けて保存し、なるべく早く歯科受診すると、歯を元の位置に戻すことができます。抜けてから時間が経ち過ぎてしまったり、歯をきれいに洗ってしまうと戻しても生着しにくいです。生着した場合、神経の治療が必要になります。
6️⃣酸蝕症
口の中が酸性になる時間が長くなることで、歯の表面が徐々に溶けてしまうことです。
酸蝕症ですぐに歯がなくなるわけでわはありませんが、長い目で見た時に、歯の寿命は短くなります。歯の表面の硬いエナメル質が薄くなってしまうため、むし歯になりやすかったり、折れやすくなったりします。
口の中が酸性になる原因は
①甘い飲み物
②酸っぱい飲み物
③酸っぱい食べ物
④お酒
⑤ビタミン剤(粉)
などです。
①甘い飲み物
砂糖が入っている飲み物は、甘さの強さに関わらず、どれも酸性です。水代わりにジュースを飲んでいる人は、要注意です。
②酸っぱい飲み物
飲むお酢や、レモンなどの酸っぱい飲み物は基本酸性です。
③酸っぱい食べ物
お酢を使った食べ物を毎食摂っていると、歯が溶けるリスクが高いです。
④お酒
ほとんどのお酒は酸性です。毎晩、チビチビと長い時間お酒を飲む方は、歯が溶けるリスクが高いです。
⑤ビタミンC剤(粉や液)
ビタミンC製剤の粉や液を毎日飲むと歯は溶けやすくなります。
歯が溶けていても自分では分かりにくいため、定期的に歯科医院で健診を受けることをお勧めします。
4回にわたって、歯の寿命を短くする要因について説明してきました。
一言で言うと、定期健診でちょっとした変化に早めに気づいて対処することが歯の寿命を長くするためには大切なのです!
歯の寿命を短くする要因【part4】
