お口の中の低下について

こんにちは!仙台市かさはら歯科医院
歯科医院歯科衛生士の佐藤です!

4月も下旬となり、新年度の忙しさも落ち着いた頃でしょうか?🌸
今年の春は、角館に桜を見に行ってきました✨!風情ある街並みに桜が溢れていてとても綺麗でした!😊💞



 

 

 

今回は、オーラルフレイルについてお話ししていきます!

オーラルフレイルとは、高齢者において口腔機能の低下と関連する状態を指す言葉です。オーラルフレイルは、口腔機能の低下が身体機能の低下につながり、日常生活の質や栄養摂取状況を悪化させます。

具体的なオーラルフレイルの症状として、咀嚼能力の低下や摂食障害、口の乾きや口内炎の増加、嚥下困難、発音・声の質の低下、口臭などがあります。これらの症状が進行すると、食事量や食事内容の制限、脱水や栄養不良、体力低下などの悪影響をもたらし、身体機能の低下やフレイル(虚弱)状態につながる可能性があります。口腔機能の低下は、高齢化に伴い増加する問題です。咀嚼力や嚥下機能の低下により、十分な栄養摂取が困難になるだけでなく、口から胃に食物が運ばれる過程での誤嚥(食べ物や飲み物が気道に入ること)のリスクも高まります。さらに、歯周病や虫歯などの口腔疾患の増加も口腔機能の低下に関連しています。これらの状態が持続すると、全身的な栄養不良や免疫力低下、口腔粘膜の損傷、口臭、筋力、体力の低下などの問題が起こります。

オーラルフレイルの主な原因としては、歯科疾患(虫歯、歯周病)、入れ歯の不適切な使用、口腔衛生の不十分、唾液分泌の低下などが挙げられます。また、口腔機能の低下は高齢に伴う身体機能の低下とも関連しており、全身状態や栄養摂取の問題、認知機能の低下などとも相互に関係しています。

オーラルフレイルは、高齢者の健康と生活に直接的な影響を与える重要な問題です。口腔機能の低下により食事制限や栄養不良が進行し、さらなる身体機能の低下や悪化を招く可能性があります。したがって、オーラルフレイルの予防や早期発見、適切な対策が重要です。

予防策としては、定期的な口腔ケア適切な食事摂取や栄養管理、歯科受診や入れ歯の適切な管理、唾液分泌促進、その他筋力トレーニングなどが挙げられます。また、口腔機能の低下に伴って摂取が難しくなる場合は、栄養補助食品の利用や食事の形状や調理法の工夫も有効です。

オーラルフレイルの早期発見と適切な対策は、高齢者の健康維持や生活の質を向上させることにつながります。歯科専門医や介護施設のスタッフとの連携、口腔ケアの啓発、予防プログラムの充実などが必要です。高齢者自身や家族、地域の関係者がオーラルフレイルについての情報を知り、適切なケアや予防に取り組むことが大切です。


口腔機能の低下やオーラルフレイルの予防には、定期的な口腔ケアや口腔機能訓練が効果的です。歯科医師や歯科衛生士による定期健診とクリーニングは、歯周病や虫歯の予防と早期治療につながります。また、嚥下機能の評価や食事の安全性を確保するために重要です。さらに、歯科医師や栄養士との連携による栄養指導も考慮されます。


オーラルフレイルになる前に、トレーニングをして予防をすることがとても重要です!!
患者さんお一人お一人の豊かな人生をサポートできるように、当院でも、50才以上(パーキンソン病、脳卒中の方も)対象に、口腔機能がていかしていないかの検査や、それに応じたトレーニングを行っています!

気になる方は是非教えてください😊✨