離乳食の進め方(月齢だけで進めていませんか?)

こんにちは😊
歯科医師の福本です。

 今年は寒暖差が激しく、毎朝の服装🧥選びが面倒ですね😅スマホのお天気🌤️アプリで朝と帰りの気温と天気を確認する毎日です。みなさん、体調崩さないようにお気をつけ下さいね。

 さて、今月のお話は【離乳食👶🏻🥣の進め方】についてです。
 育児書を読むと、月齢で離乳食の形状が分かれているかと思います。体の発達を月齢基準に考えているので、基本は月齢で考えます。また離乳食を進めるにあたり、歯🦷の生え方に合わせることも重要です。しかし、赤ちゃんの時期の歯🦷の生える早さや口の発達は、個人差がとても大きいのです。
 ですので、月齢を基準にしながらも、お子さんの歯🦷の生え方によって進め方を調整します。
 
1️⃣離乳食を始める時期
2️⃣かじりとりを始める時期
3️⃣幼児食への移行
主に、以上の3つの時期について口の機能の観点からお話します。

1️⃣離乳食を始める時期
 離乳食を始めるにあたり、以下ができることが重要です。
* 首がすわっている
* お座りができる
* 寝返りがうてる
* 食べ物に興味を示している
* スプーン🥄を口に入れた時に、舌👅で押すことが減る

 離乳食の正しい飲み込みには、首がまっすぐな状態を保てる姿勢をとることが大切ですので、首のすわり、お座り、寝返りを必ずチェックしましょう。
 また、赤ちゃん👶🏻には原始反射といって、生まれながらにして持っている反射がいくつかあります。その一つに、舌挺出反射👅があります。これは、母乳やミルク🍼しか飲めない赤ちゃんが、誤って固形物が口の中に入って喉に詰まることを防ぐための反射です。この舌挺出反射は生後4〜7ヶ月でなくなっていきますが、この反射が強く残っていると、赤ちゃん👶🏻は離乳食をうまく口👄の中に入れることができません。

2️⃣かじりとりを始める時期
 かじりとり時期は、月齢では12〜18ヶ月が目安といわれています。
 まずは、手づかみ食べ🖐️から始めます。手づかみ食べは、自分で適切な一口量を確認し覚えるのに重要です。手や食卓が汚れるからといって初めからフォークやスプーン🍴を与えたり、親が一方的に食べ物を口に入れてあげるだけの食事は控えましょう。この時期は、積極的に手づかみ食べ🖐️をさせてあげることが、後の健全なお口の発達に繋がるのです。
 かじりとりは、上下の前歯がしっかり生えてから始めます。まだ生えていない場合には、かじりとりが上手くできないので、一口量も調整できず喉に詰まりやすいことも考えられます。
 かじりとりの食材は、奥歯🦷が生えているかどうかで固さを考えます。奥歯が生えていない場合は、柔らかくて繊維の少ない物を選びましょう。固い物をあげてしまうと、奥歯で噛んで小さくすることができず丸のみする癖がついてしまいます。
 この時期は、思いっきり手づかみ食べ🖐️をさせてあげましょう。

3️⃣幼児食への移行
 月齢では、1歳6ヶ月頃が離乳食から幼児食への移行の目安といわれることが多いです。
 幼児食は、一口量を自分で調整でき、奥歯でよく噛んで食べることができてから移行しましょう。この移行が早すぎると、早食いや丸呑みの食べ癖ができたり、正常な嚥下(飲み込み)の機能ができない(異常嚥下癖)まま、成長してしまうこともあります。異常嚥下癖があると、歯並びに影響してきます。(ここ、とっても重要です☝️)
 奥歯でよく噛むためには、奥歯🦷が生えていることが最低条件です。1歳6ヶ月では歯の生え方に大きな個人差があり、奥歯が生えていないお子さんも見かけることが以前よりも増えてきた気がします。
 離乳食🥣を作るのはひと手間かかりますが、お子さんのお口の正常な発達のために、急がず焦らず、進めていきましょう☺️