口腔乾燥

こんにちは♪( ´▽`)歯科衛生士の井上です!!

先日、海の近くの公園で娘と一緒に遊んできました!!

公園だけのつもりが海でも遊んで無我夢中に遊んでたら波がすぐ近くまで来ていっぱい濡れて帰り大変でしたが、とても楽しそうで良かったです!!夏の時は、波を怖がってたのですが娘も分かってきたのか最初は『危ないよ』と言ってたのが『行ってみようか』と自分から波に向かうようになってて、日々成長してるなと思いました。

さて、今回は『口腔乾燥について』です。

最近、朝晩冷え込み日中暖かく寒暖差があって乾燥しやすくなってますよね。肌だけではなく口も乾燥しますよ。

口腔乾燥のサインとしては、

◯口の中がカラカラする

◯口内炎ができやすい

◯口の中がネバネバする

◯話しづらい

◯くちびるが乾く

◯くちびるや口角が切れやすい

◯舌がヒリヒリする

などがあります。これらのような異変が日常的に感じるようでしたら、一度専門医を受診することをオススメします。

口腔乾燥には、唾液分泌量低下が原因でなりますがその原因は1つではなく複数考えられます。

◯唾液腺の損傷

シェーグレン症候群、口腔など唾液腺に近い部位の悪性腫瘍への放射線治療、唾液の疾患(唾液腫瘍、唾石症)など

◯自律神経の乱れ

ストレス、精神疾患、更年期障害など

◯自律神経から唾液腺への指令の障害

薬の副作用(精神安定剤、解熱鎮痛薬、咳、痰、鼻水を抑える薬、高血圧症の薬など多数)

◯血液の運搬の障害、血液や体液の減少

糖尿病、甲状腺機能障害、腎疾患、脂質異常症などの代謝性疾患、薬の副作用(利尿薬、カルシウム拮抗薬)、脱水

以上のことが原因で口腔乾燥になります。

また、口腔乾燥をきたす薬剤は600種類以上もあることが知られており、6割以上を服用している患者さんは口腔乾燥のリスクが高くなっているとされています。

口腔乾燥をきたす薬剤の中でも、多くの高齢者が服用している睡眠剤や安定剤は嚥下反射や咳反射の低下を引き起こします。

口腔が乾燥している高齢者の2年後の死亡率は、そうでない高齢者の17倍という研究結果が出されています。

死亡の原因はさまざまですが、誤嚥性肺炎の増加も1つに入っており、先程の嚥下反射や咳反射の低下が誤嚥性肺炎のリスクでもあるので口腔乾燥だと感じてる方は早めの対策が必要です。

患者さん自身で出来るケアには、唾液腺のマッサージや保湿剤の使用があります。また、よく噛むようにするなど生活の中でちょっとした工夫をするだけでも、口腔乾燥感の改善につながります。

 

参照📕歯科医院で患者さんにしっかり説明できる本