歯周病の原因について

みなさん、こんにちは!
歯科衛生士の佐藤和泉です🙂

10月に入り、朝と夜はとても冷え込むときが多くなりましたね🥶
風邪をひかないよう、服装など工夫して過ごしましょう!

私は10月の中旬に、約10年ぶりくらいに友達とディズニーランドに行ってきました🐭
新しくできた乗り物にもたくさん乗れて、とても楽しい時間を過ごすことができました!

さて、今回は、『歯周病の原因について』お話ししていきたいと思います!

《歯周病の直接の原因》
プラーク(歯垢)が歯周病の直接的な原因になります。歯肉炎、歯周炎はプラークを取り除くことで改善していきます。プラークは、食べ物のカスのように思われている方もいますが、実際は、歯周病菌や虫歯菌が作り出した自らを守るためのネバネバしたバリアです。
このプラークが体液中のカルシウムを取り込んで石灰化すると歯石となり、さらにプラークの温床となります。プラーク中の歯周病菌やむし歯菌が排出した酸によって歯や歯肉、歯槽骨などが破壊されていきます。

《歯周病菌の活動を促す局所的因子》
★外傷性咬合
噛んだとき全部の歯が均等に当たらず、一部の歯が特に強く当たる状態です。これにより一部の強く当たっている歯が他の歯よりも大きく動揺し、歯と歯肉の間の溝が広がって歯周ポケットが形成され、ここにプラークが侵入して歯周病が進行していきます。

★口呼吸
口呼吸をしていると口の中が乾燥し、唾液の持つ免疫力が低下します。

★食生活
柔らかいものや甘い食べ物がむし歯菌の栄養になるように、歯周病菌の栄養にもなっています。硬い食べ物も食べてよく噛んで、唾液をたくさん出すようにしましょう。
《歯周病を進行させる全身的因子》
★ストレス
過度のストレスは免疫機能を低下させ、歯周病の進行を促進させることが報告されています。

★喫煙
タバコに含まれるタールなどが歯の表面に付着してザラザラすることで歯垢が付きやすくなります。ニコチンなどは血管収縮作用があり、歯肉への血行が悪くなり、細胞組織への酸素や栄養の供給を阻害して白血球など細菌からら身体を守る免疫細胞の働きを悪くします。このように口の中が歯周病になりやすい環境になり、歯周病に対する抵抗力が低下し、歯周病を進行させます。

★若年性歯周炎
永久歯萌出後の11〜13歳頃に発症し、女子に多く見られます。原因は特殊な細菌による感染の他、遺伝による体質、特に女子に多く見られるのは、女性ホルモンであるエストロゲンの思春期における分泌増加で、白血球の働きの低下が関与していると考えられています。

★妊娠
妊娠時も女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増加します。

★骨粗鬆症
女性ホルモンであるエストロゲンが不足すると全身の骨が脆くなり、骨が折れやすい状態になります。歯の周りの骨も同様で、骨が溶けやすくなって歯周病の進行が早くなります。

このように、歯周病の原因は直接的なことから全身的なものまで、様々あることがわかります。口呼吸や食生活、喫煙など自分で防ぐことができるものは防ぎ、健康な歯や身体を保ちましょう✨