バイオフィルムについて

こんにちは!
かさはら歯科医院歯科衛生士の佐藤です🦷
毎日猛暑が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか?🎐🩵✨✨

これからも暑い日が続くようなので、体調に気をつけて元気で乗り切りたいですね!💪✨ 

今回は『バイオフィルム』についてお話ししていきたいと思います。

口腔内のバイオフィルムとは、歯面に集まっている細菌や他の微生物などの生物的集合体です。歯垢、プラークとも呼ばれます。一般的には、歯表面に付着している細菌が集まって形成されます。歯ブラシや歯磨き粉で毎日除去されず、放置されると歯肉炎や虫歯などの歯周病の原因になります。

今回は、歯のバイオフィルムの構成、形成過程、影響、そして管理方法について、お話しさせていただきます。

【歯のバイオフィルムの構成】

歯のバイオフィルムは、細菌、真菌、ウイルス、のような微生物が混ざり合って構成されます。口腔に存在する菌は数千種類おり、中には有害なものもあります。そのため、バイオフィルムの種類と量によって歯や歯茎の健康状態が大きく影響を受けるのです。

【歯のバイオフィルムの形成過程】

歯の表面には「毛細血管引き寄せ成分」と呼ばれる成分が含まれており、この成分が歯の表面に吸着することでバイオフィルムが形成されます。まず、歯の表面にタンパク質が付着して、そこに細菌が集まります。次に、細菌が繁殖を始め、バイオフィルムと呼ばれる集合体を形成します。バイオフィルムはチューブ状構造を持ち、多層化し、菌が接着しているため、外部からの侵入を防ぐ防御機能を持ちます。細菌をラップするような役割を持つのです。

【歯のバイオフィルムが引き起こす影響】

歯のバイオフィルムが放置されると、次第に細菌の種類や数が増え、有害な菌が優勢になっていきます。有害な菌が優勢になり、酸を分泌することで歯を溶かし、歯周病や虫歯の原因になります。また、バイオフィルムは口臭の原因ともなります。更に、歯周病の進行は、心臓病や糖尿病、肺炎、認知症、高血圧、などの他の病気とも関連しているとされています。

【歯のバイオフィルムの管理方法】

歯のバイオフィルムを管理するには、正しい歯磨きの方法が重要です。毎日適切に歯磨きをして、プラークを除去すれば、バイオフィルムの発生を抑制し、その影響を軽減できます。そのためにも定期検診で、ご自身にあった管理方法を身につけることが重要となってきます。
また、ご自宅でのセルフケアでは除去することが難しい部分もあるため、歯科医院でのクリーニングで、口腔内のバイオフィルムを除去していくことが大切です!🪥✨