妊娠性歯肉炎

こんにちは!歯科衛生士の西田です🐥

段々と暑くなってきましたね☀️
昔は代謝よく汗をたくさんかける体質だったので暑さに強かったのですが、スポーツをしなくなってからはあまり汗が出なくなり、、暑さにはとても弱くなりました😢
やはり適度に運動することが1番ですね🏃‍♀️

さてさて今回のテーマは
『妊娠性歯肉炎』です🤰
実は、妊娠すると妊娠前に比べて歯肉に炎症が起こりやすくなることがあります!
妊娠性歯肉炎とは妊婦さんによく見られる歯肉炎を言います。

原因は??
▶︎ 妊娠性歯肉炎の原因は、プロゲステロンという女性ホルモンが増えることがひとつです。
また、プレボテラ・インターメディアという細菌が強く関係してきます。
プロゲステロンが体内で増えることで血管壁の性質が変わり、血液成分などの透過性が良くなることも原因といわれています。
しかし、プロゲステロンが増えると必ず妊娠性歯肉炎になるというわけではありません。
歯ぐきを腫らしてしまう何らかの原因があって、初めて妊娠性歯肉炎が発病します。
つまり、妊娠したことによって、組織の代謝が異常を起こし、歯ぐきがさまざまな原因(歯垢等)に敏感に反応するようになり、歯ぐきが腫れるやすくなると考えられています。

妊娠性歯肉炎とは言いますが、症状は普通の歯肉炎とほとんど一緒で歯ぐきの腫れや痛み、歯みがきをした時の出血などが主な症状です。
多くの場合、妊娠5〜20週目ごろから歯ぐきの腫れや出血がみられるようになることがあります。

妊娠中に歯周病になると影響は母体だけでなく胎児にも及びます。
早産や低体重児出産のリスクが増えるです。
妊婦の体内では出産の時期が近づいてくると、プロスタグランジンという物質が通常の10〜30倍も分泌されるようになります。
プロスタグランジンが引き金となり、分娩が始まります。
ところが、プロスタグランジンは歯周病による歯ぐきの炎症を抑えることを目的としても生み出されます。
分泌される目的は異なりますが、プロスタグランジンという物質には変わりがないので、歯周病によって作られたプロスタグランジンによって子宮の収縮が促されることがあります。
そのため妊娠性歯肉炎には、早産や低体重児出産のリスクがあるのです。

歯肉の炎症の原因として最も多いのがプラーク(歯垢)です。
まずは、日常の歯磨きの徹底と、歯科医院でのプロケアを受けるようにしましょう。
悪阻などで歯磨きが辛い方もいるかと思います。
少しでも負担の減る磨き方や、その時に合っている道具を担当衛生士から教えてもらうのが良いでしょう。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます🙇‍♀️