歯ブラシの選び方

こんにちは🦷🩵
仙台市かさはら歯科医院
歯科衛生士の佐藤です!

梅雨シーズン真っ只中ですね☔️

じめじめとした空気が続く毎日ですが、
毎日保湿と思って、気持ちだけでも
ポジティブでいるようにしています☀️

みなさんは歯ブラシを選ぶ時何を重視していますか?

毛の硬さ、大きさや形、持ち手ですか?あるいは価格でしょうか?

ドラッグストアなどでみる歯ブラシは沢山あり「どれを選んだらいいのだろう・・・。」と悩む方も多いと思います!



歯ブラシと言っても、「毛の硬さ」「毛の細さ」さらには「頭(ヘッドの大きさ)」も違います。その違いにはしっかりと意味があり、それぞれ皆さんのお口にあったものを選ぶことが大切になってきます🪥

ぴったり合った歯ブラシを選ぶことで歯磨きの効率を上げることができ、合っていないものを選ぶことで磨き残しの原因になり虫歯や歯周病を引き起こしてしまう確率が高くなります。


お口に合った歯ブラシの選択理由

汚れ、つまり歯垢(プラーク)は複数の細菌が付着したものであり、虫歯や歯周病などの最も代表的な病原因子となっています。

また、誤嚥性肺炎や心疾患、糖尿病、高血圧、認知症などの全身疾患の発生にも影響を及ぼします。

歯周病や虫歯で歯を失ってしまうことで口腔機能が衰え、結果的に低栄養になってしまったりと、全身の健康に悪影響を及ぼすことにも繋がってしまいます。


お口の大きさや歯の形、歯並びに歯ブラシが合っていないと、細かい隙間にある細菌に届かず磨き残しが出来てきてしまいます。

そのため効率のいいプラークコントロールを継続させることが重要です🦷


歯ブラシの主な使用目的

①食物残渣の除去

②歯垢(プラーク)の除去

③歯肉マッサージ

④口腔粘膜の清掃

⑤口腔機能のリハビリテーション etc…

があげられます!

【歯ブラシの特徴でお口に合った選択を!】


最初にお話しした通り、歯ブラシには「毛の硬さ」「毛の細さ」「植毛本数」「毛の形状」「ヘッドの大きさ」「ネックや柄形」など様々なタイプのものがあります!

そんな歯ブラシの特徴によってどんな人に合っているか、使い分けが出来るかを紹介していきます。


①ヘッドの大きさ
一般的には縦が植毛3列で小さめの大きさが適正サイズです。ヘッドが大きすぎてしまうと奥歯や細かい部分へ毛先が届きにくく、磨き残しが多くなります。特に男性より女性はお口が小さい方が多いため、小さいサイズを選ぶことをおすすめします。

ただ、ヘッドが小さすぎる歯ブラシだと細かい部分まで磨けますが、時間はかかってしまいますので、日常生活が多忙で歯磨きの時間が充分に確保できない方や、身体が不自由で細かく歯ブラシを動かすことが困難な方は、一度に歯ブラシの当たる面積が広い大きめのベッドをオススメします。




②毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さには「硬め」「ふつう」「やわらかめ」があります。その中で最もおすすめされているのが「ふつう」の硬さになります。

汚れを落とすことだけを考えるのであれば「硬め」が1番だと言われています。

ですが、毛の硬さが硬ければ硬いほど、どんなに優しく磨いても歯茎を傷つけたり、すり減っていったりし、歯茎が下がってしまいます。それにより歯の質より弱い歯の根っこが見えてきてしまい、ご自身のブラッシングの圧により根っこを削っていってしまったり、虫歯や知覚過敏の症状も見られる場合があります。一度下がってしまった歯茎や、削れてしまった歯は元の状態には戻らないので注意が必要です。

それとは逆に「やわらかめ」は歯茎を傷つけにくいので、歯茎が腫れている方、重度の歯周病で出血しやすい方にはおすすめです。毛先のしなりが大きいので汚れを落とすのには時間がかかる為、丁寧に少し長めに磨くことで汚れをしっかり落とせます。



③毛先の形
毛先の形にも種類があります。少し丸みを帯びた「円状(ラウンド)」、先の細い「テーパード」、平切りの「水平(シリンダー)」「ドーム型」などが一般的に言われている種類です。
円状と水平は歯の表面についたプラークを効率よく落とすことが出来るので、虫歯予防に効果が高いです。    
テーパードは毛先が細くなっているので、歯と歯茎の境目に届きやすいです。そのため歯周病予防や進行抑制の効果が高いです。歯茎が腫れていたり、出血がある方におすすめです。
ドーム型は、中央部がドームのように盛り上がるよう毛が植えられています。歯と歯ぐきの境目にフィットすると同時に、サイドの毛が歯ぐきに当たって歯ぐきをマッサージできます。

④ヘッドの薄さ
ヘッドの厚さも、操作性や使用感、歯垢除去効果に影響します。一般的にヘッドの薄いハブラシのほうが、奥歯の奥にも毛先を当てやすく、口の中すみずみのみがきやすさにも優れます。

⑤ネックの形状
ベッドと柄をつなぐ部分を歯ブラシのネックと言います。
ストレートタイプは、基本となる形です。力を入れる方向とヘッドの動く方向が一致するので、全ての歯を狙い通りにまんべんなくみがくことができます。

アングルタイプは、ストレートタイプと比べてみがく力が少し強く伝わります。奥歯にアプローチしやすい形状なので、特に奥歯をしっかりみがきたい人に適しています。

オフセットタイプは、ストレートタイプと比べてみがく力が少し弱く伝わります。やさしくみがきたい人に適しています。

⑤柄の形(持ち手)
よく見る柄の形はストレートで突起のないものです。ですが、奥歯や見にくい部分を磨く時、磨きやすいように絵が少し曲がっているものもあります。持ってみて余計な力が入らず、手にフィットするものを選ぶのが1番ですが、あとは個人の好みにもなります。

⑥植毛本数
歯ブラシにより植毛本数が違います。植毛本数が多く毛の密度が多ければ多いほど、点状ではなく面で磨くことができるため、少ないストロークで効率的に細菌を除去することができます。

このように、色々なタイプの歯ブラシがあります!自分の生活スタイルや口腔内を理解した上で選ぶことが重要なので、定期検診にいらした際に歯科衛生士にご相談ください🦷✨