なぜ歯磨きは必要なの?

みなさんこんにちは🌞
歯科衛生士の田口です!

新緑の季節🌿
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
我が家は次女の誕生日に、GW、先週末は小学校の運動会🏃‍♀️
炎天下のもと、頑張りを見守りました🇯🇵
お誕生会は、自宅でもリクエストのケーキと、仲間とのキャンプでホットケーキタワーと、2回お祝いをして嬉しそうな顔をたくさん見る事ができました👧

さて。毎日の歯磨きですが、
どこから磨いていますか?

どこが正解…という事は無いのですが、
日々患者さんの口腔内を診ていると、
歯の裏側(舌側)に磨き残しが多い方が圧倒的に多いです。

歯磨き指導をする中で、
いつ磨いているか?
フロスや歯間ブラシは使っているか?
どのように動かしているか?
などお聞きした上で、もう1つ💡

「毎回(もしくは今回)、左上の奥歯の舌側にプラークが多く残っていました。これは食べかすではなく、細菌の塊ですので、歯肉の際に付着していたことで、炎症を起こして歯肉からこれだけ出血するようになっています。今日から、歯を磨くときは左上の裏側から磨き始めてみてください!」

と、苦手部位や炎症部位から磨きはじめるようお話ししています。
次に来院された時に、そこから磨いていたか?お聞きし、歯や歯肉の状態も確認します。

きちんと当てられていた場合は、たいてい改善がみられます🪥

磨き始めて数秒は意識的にブラシを当てていても、後半は割と流れのままに終わったりしませんか?🥴🥴
担当の歯科衛生士からの助言をもとに、磨き始めの部位を決めてみてはいかがでしょうか。
汚れ(プラーク)の残りやすい歯の裏側から歯磨きをスタートするのも1つだと思います。

さらに、歯磨きの前に、
フロスや歯間ブラシ等の歯間清掃を行うと、
効率が良いです✨

あとは単純な方法ですが、
鏡を見て磨くこと。
これだけで凄く効果があります。

バッグの中身を暗い中、手探りで探し物をしてもなかなか見つからないですよね😅
見れば一発です。

わたし自身、歯磨きの仕方について熟知しているつもりですが、、意識して磨いたつもりなのに、、後から鏡を見ると、犬歯のあたりにプラークが残っていたり、
見ながら磨くのとは全然違います😅
誰かの歯を磨くより、自分の歯を磨くのは難しい。

鏡の前に立つだけではなくて、手鏡を持って磨くか、近くでしっかり自分の歯や歯ぐきの状態を見ながら、磨いてみてください。
それだけで見える範囲の磨き残しはグンと減ります!

食事内容によっても、プラークのつきやすさは随分違います🥕🍖🍚
野菜や肉など歯ごたえのある物に対して、例えば菓子パンやカップ麺など、ねちゃねちゃした食べ物はそれだけ歯の表面に付着し、プラークを形成しやすいです。

ちなみに、
なぜ歯を綺麗に磨いてもらいたいか…というと。
綺麗好きで歯を磨いてほしい〜!
と言っている訳ではないんです。
例えば、心筋梗塞など心臓病にも関わりがあるんです。
え?なんで?
菌が関係しているから、です。
お口の中の菌は、炎症を起こしている歯肉から毛細血管に入り血流に乗って、他の臓器で炎症を起こすことがあります。例えば動脈硬化を起こしている血管から、歯周病関連細菌が見つかることもあり、歯周病が重い人ほど歯周病関連細菌が心臓の血管にまで到達している割合が多いとの報告があります。
その他、糖尿病、早産・低体重児出産、脳梗塞、アルツハイマー病悪化など。

単なるむし歯予防、歯周病予防をがんばろう!というだけで無いと思うと、怖いですよね!!💦

病気になってしまっては、同じ日常生活が送れなくなる可能性があります…
口腔内の環境が、全身のリスクに関わるので磨いてほしいのです。

歯周病やむし歯は防げる病気です。
しかしリスクは様々で、いくつかの原因が複合している病気です。
リスクに合わせて、ちょっとしたセルフケアと定期管理で予防し、進行を止めることができますが、それがなかなか実行できない方が多いもの。

“歯を綺麗に磨くこと”

が目的なのではなく、

”口腔内の細菌が全身の健康に関わる”

から、
自分で出来るところを管理していただきたいのです!

その大切さをお伝えし、定期的にお会いする患者さんたちに健康でいてもらいたいので、明日も仕事を頑張りますよ〜♩