泣いてしまう子への対処法

皆さんこんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。少しずつ朝晩の寒さもやわらぎ、春の季節になってきましたね。桜も咲きはじめ、まさに今が見ごろなのではないでしょうか。通勤時などに桜の木を見つけては、大好きな春の季節がやってきたなと足を止めて桜に見入ってしまいます。皆さんはどの季節がお好きですか?春のような暖かい心で新年度を迎えたいものですね。

さて今回は、泣いてしまう子への対処法についてお話していきます。泣いてしまう理由は、年齢や性格、個性によるものなど様々です。また、来月から新年度を迎えますが、幼稚園や保育園への入園など、新しい環境に戸惑いや不安を感じて泣いてしまうこともあると思います。子どもたちが泣いてしまうことはよくありますし、誰しもが幼い頃にはたくさん泣いて、成長してきたと思います。それでも、できれば泣かずに機嫌良く過ごしてもらえるほうが安心だと思うので、今回は泣いてしまう子への対処法を年齢別にお伝えしていきます。

 

 

◉乳児

赤ちゃんが泣く理由は、お腹が空いている時や、おむつへの違和感(排泄後)などがあげられます。また、6ヶ月前後であれば、人見知りによって泣いてしまうこともあるでしょう。

お腹が空いている場合は授乳や食事を、おむつは衛生面を考えても排泄していたらこまめに替えるようにして、あまり不快感を感じないようにしてあげると良いかもしれません。人見知りは、身近な人とそうではない人を区別できている証拠です。成長過程で誰しもが経験することですが、泣きすぎてしまう時には、子どもが落ち着ける人が抱っこなどをしてあげましょう。ただし、身体の不調を訴えて泣いている場合もありますので、判断ができない時には病院や専門家に相談をしましょう。

 

◉2歳・3歳のイヤイヤ期

このぐらいの年齢になるとイヤイヤ期に入り、癇癪を起して泣いてしまうことが多くなると思います。言葉で伝えることが難しい時期でもあるので、自分の気持ちがうまく伝えられないことで泣いたり、暴れたり、物を投げてしまうこともあるでしょう。

イヤイヤ期には、「〇〇してほしかったんだね。」と、子どもの気持ちを代弁してあげて、気持ちに寄り添い、共感してあげることが大切です。この時期は、一度泣き出すと止まらなくなることも多いですが、焦って無理に泣き止ませようとしたり、対処する側が荒立ててしまうと逆効果になってしまうので、なるべく落ち着いて対処をしましょう。子どもが落ち着くまで待ってみるのも大切ですし、他の楽しいことに注目をさせて、気持ちの切り替えを促すのも良いでしょう。

 

◉4歳・5歳

幼稚園や保育園などで社会性が育ち、感情も豊かになってくる時期です。大人の気を引くために泣いたり、自分の気持ちを押し通すために泣いたりする子も出てきます。また、お友達との競争やゲームに負けて悔し泣きをすることもあります。

こうした泣きかたも、成長過程で起きることですが、泣くだけでは問題を解決できないこともあると、少しずつ教えてあげることで、解決につながることも多いでしょう。

 

 

泣いてしまう子への対処法をお伝えしてきましたが、対処する側のお母さんやお父さんたちも、心配になったり、泣いている理由が分からず苛立ってしまうこともあると思います。ですが、成長するにつれて改善していくこともありますので、気長に、そしてお母さんやお父さんも上手くストレス発散をしながら寄り添ってあげましょう。

私も働きはじめの頃は、どうして泣くのだろうと戸惑いや苛立ちで葛藤する時期がありました。ですが泣いている子を見て、゛私がもしこの子の立場だったら・・・゛と、自分事のように捉えた時に、戸惑いや苛立ちよりも自然とその子の気持ちに共感することができて、寄り添えるようになりました。「先生もお母さんに会えなかったら、悲しくて涙出ちゃうな~。」と口に出して、共感することもあります。泣くということを重く捉えすぎず、全ての人が通る道、通ってきた道だと考えてあまり思いつめないように過ごしていくのが良いかもしれません。