皆さん、こんにちはー✨
歯科衛生士の畑山です!
今日はフッ素についてお話します✨
フッ素って何がいいの?
フッ素は、歯の脱灰を抑制し、再石灰化を促進します。また、歯質を強化する作用もあり、むし歯予防には欠かせない成分です。歯科医院では、むし歯予防の専門的処置として、フッ素塗布が行われます。家庭ではフッ素配合のハミガキ(歯磨き粉)や洗口液を上手に活用し、積極的にむし歯予防をしましょう。
フッ素の働き
フッ素には主に3つの働きで虫歯の発生や進行を防ぎます。
①エナメル質の修復を促進酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進
②歯の質を強化歯の表面を覆うエナメル質を、
酸に溶けにくい性質に変え、ムシ歯への抵抗力を高める
③菌の働きを弱めるムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑える
フッ素濃度は「ppm」という単位が使われます。1ppmは100万分の1%をあらわし、1,000ppmでは0.1%の濃度ということになります。
フッ素の過剰な摂取は、エナメル質の形成不全である斑状歯や、じん帯や腱、骨などが硬くなる骨硬化症などを引き起こすおそれがあると指摘されています。そのため、大人と子どもではフッ素の推奨濃度が異なります。生後6ヶ月頃~6歳未満の「子ども用」は500ppm、6歳〜14歳は1,000ppm、15歳以上で1,000~1,500ppmが推奨されています。
また、これまで1,000ppmだったフッ素濃度の上限が、2017年から1,500ppmまで引き上げられ、市販品も1,450ppmの製品が発売されるようになりました。
フッ素濃度が1,000ppm以上の歯磨き剤では、濃度が500ppmあがるごとにむし歯の予防効果も6%上昇するとされていますので、むし歯菌が多い人や、お口に詰めものや被せものが多い、お口が乾燥しがちな人は普段のケアに取り入れるとよいでしょう。
フッ素配合洗口液
使用方法
洗口液の場合、フッ素濃度は主に225~450ppmです。
フッ素配合洗口液を使う際は、次のことに注意しましょう。
使用量
5~10mLを用います。年齢や個人ごとにお口の大きさは異なるため、お口の大きさにあわせた量で、すみずみに行き渡らせましょう。
効果的な使用方法
食後または就寝前にご使用ください。特に就寝前のご使用をオススメします。
就寝中は飲食せず、かつ唾液の分泌量が少ないので、長時間フッ素がお口の中にとどまります。就寝前に歯みがきでお口をきれいにした後のブクブクうがいでさらに効果が期待できます。
自覚症状のないむし歯を自分で発見するのは至難の業なので、削らずに済む初期のむし歯のうちに発見できるよう、定期健診で歯科医師や歯科衛生士にチェックしてもらいましょう。