口臭と、香りの好み

こんにちは、かさはら歯科医院の歯科衛生士、和田です。

12月に入った途端、急に寒くなりましたね。
暑さよりは寒さのほうが得意ですが、急な変化には身体がついていけないと感じる今日この頃です…。

ところで話は変わりますが、以前にも増して口臭を気にされる方が増えてきているように感じます。
マスクを着用することが日常になり、ご自分の呼気を感じる機会が多くなるからかも知れません。

口臭には、大まかに言うと3つの原因があります。

1. お口の汚れによる臭い
プラーク(歯垢)や舌苔(舌の白い汚れ)に含まれる細菌が臭いを発する場合

2. 歯周病による臭い
特に進行した歯周病だと、歯周病の原因菌が発する独特の臭いや膿の臭いが原因となる場合

3. 内科的な原因による臭い
胃腸の調子が悪いなど、消化器官からの臭いが呼気に出てくる場合

これらの原因を、唾液の減少や口の中の乾燥がより悪化させてしまうことも考えられます。
ご年配の方や、口を開けたままになりやすい方は特にご注意です。

いずれも清涼感の強い歯磨き粉や洗口液、ミント味などのガムやタブレットなどでは一時凌ぎになってしまい、根本的な解決にはなりません。
もし「自分の口臭がきついかも?」と心配な時には歯医者でも相談して、原因に応じた対策をすることをお勧めします。

ちなみに、実は「気にし過ぎであって、実際はそれほどの口臭はない」という方も、結構いらっしゃいます。
ある程度の生理的な口臭はあっても当たり前なので、しっかり対策をした上で、必要以上に気に病み過ぎないようにしましょう。

余談ですが…日本では欧米と比べると、香水がほとんど売れないそうです。
理由は〝無臭〟が好きだから。
うーん、生き物に完全な無臭はあり得るのでしょうか…ちょっと気難しい国民性ですね。(笑)

そう言えば、香りに対する感性の複雑さは、今年の春にも感じたことがありました。
真っ白な水仙があると聞いて球根を購入し、それが咲いた時のことです。

球根のラベルには〝芳香のある品種〟と書いてあったので楽しみにしていたのですが、実際に咲いてみると…なんとも複雑な香り…。
甘い香りに、ほんの少し微かに…アンモニアのような匂いが混ざるんですよね。
確かに強く香りましたが、私としては近寄ってまで楽しみたい香りではなかったので、この秋は鉢植えではなく花壇に植え替えました。(笑)
花姿は真っ白で清楚な水仙なので、気に入ってはいるのですけどね。
やはり匂いに対する好みの問題、難しいのかも知れません。