子どもの食具での食事について

皆さんこんにちは。保育士兼歯科助手の山邊です。最近はすっかり冷え込んでしまい、コートがないと寒く感じるようになってきましたね。皆さんは寒い冬をどう過ごされていますか?私はどちらかというと寒がりなので、タートルネックを着るようにしたり、腹巻をして過ごしています。コロナも第8波がきていますが、当医院では皆さんに安心して通っていただけるよう、改めて感染予防対策に力を入れております。お口の中を健康に保ちながら、体調を崩さないように過ごしていきましょう。


さて今回は、子どもの食具での食事についてお話ししていきたいと思います。まず、子どもの食事において手づかみ食べは、だいたい9ヵ月頃〜1歳頃までのあいだにはじまりますが、1歳6ヵ月頃からは、「食具をつかみ」、「食べものをすくい」、「食べる」までの練習が必要です。手づかみ食べを1歳半頃まで経験することで、手と口を協調して動かすことができるようになってくると、今度はスプーンなどの食具を使って食べることを覚えはじめる段階へと移っていきます

 

【食具をつかむ】
乳幼児の手と指は小指の方から発達していきます。まだ小指側に力が入っている頃は、小指の方にスプーンの先を向けるような握り方が多く見られます。親指に力が入るようになると、スプーンの先を親指側に向けて、”手のひら”で握れるようになり、さらに、指先に力を入れられるようになると”指”で握れるようになっていきます。

 

【食べものをすくう】
最初は「片方の手でスプーン、もう片方で食器」というような、両手を協調させた動きができず、スプ ーンで上手にすくえません。しかし、両手を協調させた動きが徐々にできるようになると、まずはじめにスプーンを食器に押し当てて食べ物をすくうことができるようになり、次第にスムーズにすくえるようになっていきます。

 

【食べる】
まだ唇が使えないうちは、歯でそぎ落としたり、腕を回したり、スプーンをひっくり返して食べ物を口の中へ入れます。次第に、スプーンの上の食べ物を唇ではさみ、スプーンを引き抜いて食べられるようになり、最後には唇の力だけで口の中へ食べ物を入れられるようになります。

 

食具を使うと、子どもにとって慣れるまでは食べづらくなります。うまく食べられないことから食具を使うのを嫌がったり、食事の進みが悪くなることも。子どもたちが食べやすいように、食べ物は子どもの進みに合わせたサイズや形にしましょう。

また、子どもの食具には、さまざまな種類があります。子どもの成長に合わせて持ちやすいものやつかみやすいものを選択するのも大切なポイント。柄が太いものや、スプーンのくぼみが深いものなどがおすすめです。

 

最初から子ども一人に任せてしまうと、戸惑ってしまうので、まずは大人がサポートしてあげましょう。頑張る姿を褒めることも、子どものやる気につながります。食具の使用ペースには、個人差がありますので、ゆっくりその子のペースに合わせてまずは練習をしていきましょう。