子どもの乾燥肌

皆さんこんにちは。保育士兼歯科助手の山邊です。最近は朝晩と冷え込むようになってきましたが、皆さんは体調を崩さずに、元気にお過ごしでしょうか。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、体調管理に気を付けていきましょう。

 

さて今回は、子どもの乾燥肌についてお伝えしていきます。

 

暑さが落ち着いてきたこの時期は、スキンケアを“日焼け予防”から“乾燥予防”にシフトチェンジするタイミングです。スキンケアの「衣替え」を行なって、赤ちゃんや子どものデリケートな肌をトラブルから守りましょう。


秋~冬の空気の乾燥は、ただでさえ少ない赤ちゃんや子どもの肌のうるおいを奪います。うるおいが奪われたカサカサ肌は、細胞同士の間にすき間があいた状態。そこからホコリや汚れなどの刺激が入り込むと、ブツブツやかゆみ、赤みなどの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。アレルギーの原因物質(アレルゲン)が入り込めば、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどを発症する一因にもなります。


【こんな状態は、カサカサ乾燥肌が進んでいる証拠】

●りんごほっぺ
冬の子どもの肌は、赤いのが当たり前だと思っている方も多いかもしれません。しかし、りんごほっぺは、乾いた空気にさらされ乾燥した肌が、炎症を起こし始めているサインです。

●サラサラの肌
お子さまの肌表面を触ってみてください。指がすべるような、サラッとした感じはありませんか?肌がうるおいに満ちていれば、モチモチ・ぷるぷると指に吸いつくような感触があります。サラサラ肌は、すでに肌が乾燥している証拠です。

●かゆみ
肌にかゆみが起こるということは、炎症が起きているか、肌の乾燥がかなり進んでいる証拠。体はもちろん、顔や頭を掻いていないかをチェックしましょう。


【カサカサ肌対策は、やさしく洗ってしっかり保湿】

「肌の乾燥対策」と聞くと、保湿ケアが真っ先に思い浮かびますね。もちろん、保湿ケアは欠かせませんが、実はお風呂での洗い方も大切なのです。肌のうるおいが逃げやすい入浴中に間違ったお手入れをすると、急激に乾燥が進んでしまいます。まずは、肌を傷めずに、うるおいを守って汚れを落とす方法を知っておきましょう。

1.お湯の温度は38~39℃がベスト
熱いお湯は、ただでさえ少ない赤ちゃんや子どもの肌のうるおいを奪います。秋冬は湯温を高くしたくなりますが、38~39℃がベスト。湯冷めが心配な場合は、脱衣所やお着替えをする部屋を暖めておきましょう。

2.低刺激&うるおいたっぷりの洗浄料を選ぶ
洗浄料は、ベビー用の低刺激アイテムが安心です。アロマや香料、着色料など、肌にとって余計なものが入っておらず、アレルギーテストなどの各種安全性テスト済みのものがおすすめです。また、保湿成分たっぷりの洗浄料なら、入浴中のカサカサ肌対策にもなります。

3.ガーゼやスポンジではなく、手で洗うのが正解
ガーゼやスポンジでこすると、デリケートな肌を傷めてしまいます。お母さんやお父さんの手で、肌をこすらないようにやさしく洗ってあげましょう。キメ細かい泡を転がすように洗うだけで、汚れは落とすことができます。ポンプを押すだけでモコモコの泡で出てくる洗浄料が便利です。

4.シャワーでしっかり洗い流す
どんなに低刺激の洗浄料でも、すすぎが不十分で洗浄料が肌に残ると、肌荒れの原因になってしまいます。シワの奥までキレイに洗った後は、同じくシワの奥までやさしい水流のシャワーで丁寧に流しましょう。沐浴台を使う場合も、最後は清潔なお湯でキレイに流してあげることが大切です。