みなさんこんにちは☺︎保育士の佐々木です。
10月に入り、空が高く感じるようになりました。朝夕のさわやかな風に秋を感じますね。一年の中でも過ごしやすい季節。食欲の秋、スポーツの秋、と言われますが、皆さんのお家では何の秋ですか?秋の楽しみを見つけ、毎日元気に過ごしていきたいですね。
寒くなってくると、乾いた空気になり乾燥しがちになりませんか。子供の肌というと、しっとりとうるおったイメージがあるかもしれません。しかし実際は、子供の肌は大人よりも乾燥しやすいのです。
子供の肌の機能は未熟で、皮膚のバリア機能がうまく働かないことが原因といわれています。
人の皮膚の表面にはバリア機能が備わっており、紫外線やホコリ、花粉といった外部刺激から体を守る役割のほか、体の水分が逃げないように守る働きがあります。そのため、バリア機能がうまく働かないと、水分が失われやすく、肌が乾燥しやすくなるのです。
特に赤ちゃんは、生後2~3ヶ月で皮脂の分泌量が低下するといわれています。水分の蒸発を防ぐ皮脂の分泌量が少ないことも、子供の肌が乾燥しやすい原因となっています。
乾燥している肌に湿疹ができて、なかなか治らない場合、「何が原因なのだろう?」とパパ・ママは心配になるかもしれません。肌の乾燥と湿疹がみられるときに考えられるのが、乾燥性湿疹です。
乾燥性湿疹になると、以下のような症状が現れます。
・皮膚が粉をふく
・ブツブツとした湿疹ができる
・かゆみ・皮膚にシワができる
・皮膚がひび割れる
肌の乾燥が進行するとかゆみを生じますが、乾燥性湿疹は皮膚をかくことで悪化してしまいます。
子供の肌は乾燥しやすいため、乾燥性湿疹が起きやすいといわれています。特に肌が乾燥しやすい秋や冬は、乾燥性湿疹になりやすい季節だといえるでしょう。肌のカサカサや粉ふきなどができている部分に湿疹が生じているなら、乾燥性湿疹の可能性があります。
○子どもの肌に乾燥が原因で湿疹ができたときの注意点やケア方法
・かゆみ止めを塗る
・保湿剤で肌を保湿する
・お風呂はぬるめの温度で
・衣類は肌ざわりの良いものを
・症状によっては皮膚科に受診する
〈まとめ〉
今回は、子供の肌に現れる乾燥性の湿疹について解説しました。肌の乾燥による湿疹はかゆみを伴うことが多く、かくことで症状が悪化してしまいます。症状を悪化させないためには、「保湿剤でしっかりと保湿を行う」「お風呂のお湯の温度をぬるめに設定」「体のゴシゴシ洗いを控える」など、子供の肌を乾燥から守るための対処が必要です。
もしも紹介した対処法で症状が改善しないようであれば、早めに皮膚科を受診しましょう。