歯科検診が義務化になる?

こんにちは。歯科医師の仲西です。

最近少しずつ暑くなってきましたね。

コロナについても段階的にコロナ前に戻れるような制限解除が続いています。

私自身、コロナ前に戻りたい気持ちもある一方で、本当に大丈夫かなという懸念もあります。

もはや新規感染者数は重要ではなく危険性の低さを考慮してということなのかもしれませんが、

まだマスクを外すことに怖がっているのはお子さんにも多くいらっしゃっる印象です。

政府も制限解除するのでも説明不足ではなく、そういった皆さんの心に寄り添った政策の進め方をお願いしたいなと思うところであります。

 

当然そのような政策は専門家の方々が十分に議論したうえで決定しているでしょうから、

私のような素人が心配することではないと言われればそれまでなのですが、、。

 

 

さて先日、政府の新しい方針で、全国民の国民皆歯科検診が義務づけられると発表がありました。

こちらに関しては私も驚きましたし、私の周りでも否定的な意見や戸惑いもありました。

歯に困る人は多くても、精神的にも肉体的にも歯科をどうしても受診できない人もまた多いと思います。

そういった方をどうするのか、、また医科の検診が義務化でないのに歯科が義務化ということも疑問に思う方など様々な反応を見ました。

令和7年ころの導入を目指すとありますのでまだまだ議論の余地はありますし、

これからどうなるか注視していきたいと思います。

以下livedoorニュースより引用

 

 

 

政府が6月上旬にまとめる経済財政運営の指針「骨太の方針」に、全国民に毎年の歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」の導入に向け、検討を始める方針を明記することが29日、分かった。

歯の健康を維持して他の病気の誘発も抑え、医療費全体を抑制する狙いがある。政府・自民党では令和7年頃の導入を目指す。

65歳以上の高齢者は、自身の歯を多く残す人ほど健康を維持しやすく、入院回数が少ないことが明らかになっている。逆に歯周病などを放置すれば糖尿病の合併症など大きな病気につながる可能性も指摘されている。厚生労働省は日本歯科医師会(日歯)とともに、80歳で自らの歯を20本残す「8020運動」などを進めてきた。

歯を多く残すには、歯周病などの早期発見と治療が重要になる。ただ、国内では歯科健診の受診率が低い。義務化しているのは1歳半と3歳の乳幼児、就学時や小中高生の学校健診、歯に有害なガスを業務で扱う人などに限られる。

全国の約7割の自治体では、40歳から10年に1度、健康増進法に基づく歯周病対策の検診なども実施しているが、受診率は1割にも満たない。

そこで、自民党では日歯の要望も受けてプロジェクトチームを立ち上げ、医療費全体の抑制効果も考慮し、皆健診制度の検討を進めてきた。

具体的な手法としては、健保組合などが毎年行う健康診断の際に唾液を提出してもらい、歯周病などの可能性がある人を受診につなげる案が浮上している。自民には、来年にも導入までの具体的なスケジュールを記した議員立法を制定する動きがある。