みなさんこんにちは🌞
歯科衛生士の田口です🍃🍃
大好きな新緑の季節。
緑が濃くなってきたなぁと感じます🌲
外でマスクを外し、深呼吸をすると、とても気持ちが良いです。
「健康寿命」
今年に入り、祖母たちの入院などが重なり、自分の健康はもとより、
両親や祖父母の体調・健康を思うことが増えてまいりました。
超高齢社会に突入した日本では、
「長生きする」だけでななく、「健康で長生きする」ことへの関心が高まっています。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことを指します。
では、
わが国の平均寿命と健康寿命の差である
「不健康な期間」(日常生活に制限のある期間)は男性で8〜9年、女性で12〜13年もあるというデータに、
自分の家族を思い浮かべて…危機感を覚えました。
日常生活に制限が生じる要因のひとつに「要介護状態」があります。
要介護になる原因は、認知症、脳血管疾患、加齢による衰弱、骨折・転倒、関節疾患、心疾患などさまざまです。
60歳代までは脳血管疾患や心疾患などの循環器疾患の割合が多い一方、
70歳代以降では認知症、骨折・転倒の割合が増えてきます。
したがって、「不健康な期間」を減らすためには、年齢や状態に応じて予防することが重要となります。
そこで公表された「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言」とは、
①喫煙・受動喫煙
②飲酒
③食事
④体格
⑤身体活動
⑥心理社会的要因
⑦感染症
⑧健診・検診の受診と口腔ケア
⑨生育歴・育児歴
S:健康の社会的決定要因
に分けてまとめられています。
「⑧健診・検診の受診と口腔ケア」
を抜粋して補足すると、
・定期的に健診を、適切に検診を受診する。
・口腔内を健康に保つ。
健診(健康診断)は、その結果を踏まえて医療機関の受診や生活習慣の見直しを行うことが重要です。特定の病気を早期に発見、治療ふることを目的とする検診は、科学的エビデンスに基づいた有効な検診を正しく受ける必要があります。
歯周病と糖尿病には、双方向性の関連があるため、糖尿病患者さんの歯周治療が推奨されています。さらに、咀嚼力を維持することで
サルコペニアや軽度認知障害のリスクが低下する可能性もあり、継続的な歯科定期受診が有効であると報告されています。
また、糖尿病は動脈硬化の進行を早め、脳梗塞、心筋梗塞、腎障害、網膜症のリスクを高めると言われています。
「自覚症状もないし、普通に生活できているから大丈夫」と思っていても、
実は血管が糖尿病によって傷み続けているかもしれません。
糖尿病患者の脳・心臓などの循環器疾患による死亡率は、糖尿病でない人の1.8倍(男性)、2.5倍(女性)高い※のです。
※Kato M ,et al.:BMJ Open.2015;May 3;5(4):e007736
食事、運動等を基本とした血糖コントロールに加えて、合併症・併存症リスクにも備えた治療への取り組みが大切です。
最後に、お口の健康部門から一言🦷
むし歯も歯周病も、細菌感染症です。
口腔健康管理(継続的なメインテナンス)は全身の健康、もしくは健康寿命の延伸になることを強くお伝えしたいと思っております。
すぐ出来ることとして、
・朝起きて何か食べる前に、10秒でも歯磨き+強めにうがい
→菌を少しでも取り除いて
・ご自身で取りきれない細菌汚れ取り(プラーク、歯石)や検診
→もし半年以上、歯科医院にいらしていない方は、まずはご予約の第一歩を。
今日はお酒を1本控えてみる、塩分に気をつける、朝うがいをする、、
小さな事から、一日ひとつでも減らす(増やす)ことでご自身の体を思いやってみてはいかがでしょうか✨