子供の歯ぎしり

こんにちは。かさはら歯科医院の歯科医師の仲西です。

突然ですが、来たる4/9に世界ミドル級統一王座決定戦があります。

この試合はWBA世界ミドル級スーパー王者の村田選手と、IBF世界ミドル級王者のGGGことゴロフキンの統一戦です。

相手のゴロフキンは、あらゆる階級(ボクシングは体重別に階級が分かれており、近い体重の選手同士が戦って階級ごとに世界チャンピオンを決めます)の選手の中で最も強いと言われていた、最強に近いチャンピオンです。

昨年アルバレスに判定で敗れ(アルバレスは現在の世界最強の評価を受けています)、40歳という年齢もあって以前の最強感は少し薄れてきましたが、未だにビッグネーム感が強い存在です。

そのゴロフキンに対して村田選手はどう挑むのか?

勝てば歴史が作られる楽しみな試合です。

 

 

 

 

今回の話題は「子供の歯ぎしり」です。

親御さんでお子さんから夜中ギリギリ音がして心配されている方もいらっしゃると思います。

 

歯ぎしりは、歯科の用語で「ブラキシズム」の一種と言われます。

「ブラキシズム」とは、「咀嚼筋群(咬む筋肉)が何らかの理由で異常に緊張し、咀嚼や嚥下や発語 などの機能的な運動とは関係なく、非機能的に上下の歯を無意識にこすり合わせたり、くいしばったり、連続的にカチカチ とかみ合わせる習癖のこと」と歯科では定義されています。

ご飯を食べるなどの機能的な理由以外で歯を噛み合わせることは異常機能活動(パラファンクション)と考えられ、歯の咬耗や知覚過敏、顎関節症など様々な症状を引き起こす可能性があるとされています。

 

ある調査によると、小児のブラキシズムは11歳以下で約20%ものお子さんがやっているということも言われ、大人より多いという報告もあります。

 

ですので、実は乳幼児の歯ぎしり自体珍しいことではありません。

 

例えば、1歳にも満たないお子さんが歯ぎしりしている場合

かなり心配になると思いますが、

前歯が生えてきたことによる違和感などから歯ぎしりが起きている可能性はあります。

それであればその内に落ち着きますので様子を見て頂いて大丈夫だと思います。

 

また、歯の生えかわりや顎の成長に伴って、歯をどこに並ばせるかを歯ぎしりなどで確認しているのではないかとも言われていますので、小児の歯ぎしりは様子をみて良いことも多いです。

ただし、歯ぎしりが強すぎて咬耗が著しかったり、痛みがあるような時は、場合によってはマウスピースで保護してあげる時もあります。

気になっている方はお話ください。