乳歯から永久歯に変わるとき

こんにちは

歯科助手の小山です。

2022年がスタートしましたね。

今年は寅年で、今年は年女です!

年末年始は実家へ帰省し、たくさんカニを食べてきました。

幸せでした。また1年心新たに過ごしていきたいと思います。

 

さて、本日は乳歯から永久歯へ変わるときのお話です。

乳歯から永久歯の生え変わりは個人差もありますが、だいたい6歳ころから始まります。

永久歯になると嚙む力もずっと強くなります。

この永久歯のむし歯を予防するためには、実は乳歯のむし歯の予防がとても大切です。

乳歯のむし歯は発生率がとても高く、進行も速いために気づかないうちに神経まで到達していることがよくあります。

生えて間もない乳歯は、大人の歯に比べると柔らかく、完全に石灰化するまでに2~4年かかるとされています。

歯の厚みも薄く、エナメル質と象牙質はともに半分程度。ですから神経にも近く、酸にも弱いため、乳歯のむし歯は進行が早いのです。

 

じつは、乳歯のむし歯による悪影響はたくさんあります。

悪影響のひとつに、むし歯の痛みによって正しく噛めず、その状態が習慣化し、あごが十分に発達できないケースがあります。

 

もうひとつが、永久歯の生えるスペースが確保できず、正しい位置に生えず悪い歯並びになるリスクが高まることです。

悪い歯並びは磨き残しが多く、むし歯や歯周病の原因にもなります。

もしそのまま、むし歯を放置してしまうと歯髄炎という歯の内部にある神経にまで細菌が侵入して炎症を起こすことも、、

歯髄炎は乳歯を持つお子さんの場合特に注意が必要です。

 

歯髄炎になり、そこから神経が死んでしまい、歯根の先端部に膿がたまった状態を根尖病巣と呼び、

その状態の場合、その歯の下から生えてくる永久歯が正しい位置から生えてこなかったり、

ターナーの歯と呼ばれるエナメル質の形成が不十分な永久歯が生えてくることもあるのです。

他にも乳歯がそのまま残存したり、永久歯の生える時期に異常が起こることもあります。

 

お子さんの生え変わりの時期はよくお口の中を観察し、丁寧な歯磨きに加え、フッ素を取り入れ、むし歯予防を徹底しましょう。

乳歯がぐらつきはじめると食事のときに痛みや不快感があって、お子さんがぐずることもあるかもしれません。

無理に抜いてしまうと歯茎を傷つけたり、歯の根っこが歯茎の中に残ってしまうことも、、、

無理に抜くことはせずに歯医者へと足を運んでみてくださいね!

乳歯からしっかりとお子さんの口内環境を良い状態に保つことが、生涯の歯を守ることにつながります。

当院でもサポートしてまいります。一緒に頑張りましょう!

分からない事があればお気軽にドクター・スタッフへお尋ねください。