歯周病について

みなさんこんにちは!
歯科衛生士の山﨑です。

雪が積もり、周りの景色が一変し、冬をひしひしと感じる季節ですね☃

朝晩とお昼の温度差で風邪をひかないよう、気をつけてください🍃🍂

また、あたたかく着込んで身体を冷やさないようにしましょう😌

さて、本日は
「歯周病」についてと
「歯周病の原因」についてお話させていただきます。

 

 

 

みなさん、「歯周病」という言葉を聞いたことありますか?
テレビや新聞などで見たり聞いたりしたことがあるという方が多いのではないでしょうか?

では、具体的に「歯周病」がどのような病気なのかはご存知ですか?

なんとなく出血したり、歯茎が腫れる病気だと思っている方もいらっしゃると思うので、今回は詳しくご説明させていただき、少しでも理解していただけたら嬉しいです(^^)

まず「歯周病」とは
歯の病気ではなく、歯肉(一般に歯茎と言われるもの)や歯槽骨(歯を支えている顎の骨のこと)などが、破壊されていく歯の周囲組織の病気です。

歯周病は、細菌によって引き起こされる感染症であり最初からあるわけではありません。

身近な人からもらい感染するのです。

この「歯周病」は、一度感染してしまうと自然に治ることはなく、治療しなければ確実に進行していく病気です。

そして、歯周病の怖いところは自覚症状があまりないまま進んでしまい、気付いたときには進行が重度になっていることもあります。
ですから、日々の歯医者さんでの定期検診が必要なのです。

口の中には、数百種類、数千億個の細菌がいると言われています。
歯周病菌はその中でも「トレポネーマ」(スピロヘータの一種)を代表とした20種類程度が特定されています。

これらの歯周病細菌は、歯垢(プラークと呼ばれるもの)を絶好のすみかにしてどんどん増えていきます。

歯周病は、まず歯肉が炎症を起こす歯肉炎から始まります。
歯肉に炎症が起きて腫れると、歯と歯肉のあいだの溝(歯肉溝とよばれるもの)が深くなります。
これを歯周ポケットといいます。歯周ポケットには歯垢(プラークとよばれるもの)がたまりやすく、かつ取り除きにくくなります。
ですので、一度歯周ポケットに入ってしまった歯垢は歯磨きだけで取り切ることは困難です。

また、歯周ポケットの奥には酸素が届きにくいので、酸素を嫌う性質の歯周病菌(嫌気性菌)が繁殖しやすくなります。

歯肉炎を放置しておくと、炎症が歯根膜(歯と骨を支えるもの)や歯槽骨(歯を支える顎の骨)まで広がり、歯周炎と呼ばれる段階になります。
さらに進行すると炎症によって歯槽骨(歯を支える顎の骨)が溶けていきます。
そしてついには、支えを失った歯が抜け落ちてしまう怖い病気なのです。

いかがでしたでしょうか?
歯周病について、少しでも理解していただけたら幸いです。

ご拝読ありがとうございました(^^)