こんちには!歯科衛生士の小比類巻です🛼
お盆も終わり秋も近づいていますね、、お盆はどのように過ごしましたか?私は実家の青森に3月ぶりに帰り地元の友達と専門学校の先生に会いに行きました!笑色んな話ができ有意義なお休みを過ごしました😂
さて、今回は唾液の成分と作用についてお話します☺️
みなさんは唾液がどのような役割があるかご存知ですか???
1.唾液の開口部位
唾液は左右両側にある3種類の大唾液腺と舌や口腔粘膜にある小唾液腺に分かれます。大唾液腺には耳下腺、顎下腺、舌下腺があり、長いくだを通って口腔に開口しています。
・耳下腺→唾液腺の中で最も大きく左右の上アゴの奥歯の近くにあるためとても歯石が着きやすいです。
・顎下腺→大きさは耳下腺よりも半分の大きさで下顎から出ています。
・舌下腺→耳下腺の1/5の大きさで舌の裏側にあるため下の前歯の裏側に歯石が着きやすいです。
2.唾液の分泌
唾液は、睡眠時など刺激がない時に分泌される安静時唾液と味覚刺激や食物などでの刺激によって分泌される刺激唾液に分けられます。唾液の1日の分泌量は一般的に1,000〜1,500mlと言われています。また、唾液の分泌速度には、日内変動や季節変動があり特に日内変動では、お昼にピークを迎え、睡眠中はほとんど分泌されません。そのため磨き残しがあるとプラーク(歯垢)が蓄積し口臭や歯石の原因になってしまいます😩
3.唾液の成分(働き)
唾液にはさまざまな働きがあります。ひとつひとりつ紹介します!!
①消化作用
唾液アミラーゼという物質がデンプンを分解する。
②潤滑作用
粘膜を滑らかにし、飲み込みや発音をを円滑にする。
③粘膜保護作用
乾燥を防ぎ、化学物質や細菌の酵素の影響を緩和する。
④味覚作用
唾液に溶解した飲食物の味物質舌にある味蕾と結合することにより食欲、消化酵素の分泌、消化管運動を亢進する。
⑤排泄作用
体内に投与された薬物、化学物質を唾液中に排泄される。
⑥水分代謝作用
体が脱水状態になると、唾液の分泌速度が減少結果口腔乾燥状態となるため、尿の生成を抑制し、飲水行動を促進する。
⑦浄化作用
唾液によって溶解された飲食物を希釈すると同時に食物残渣などを洗い流す。
⑧抗菌作用
細菌を殺菌、発育を抑制する。
⑨歯質保護作用
唾液のタンパク質や糖タンパク質は歯の表面に膜を作り酸による脱灰から保護する。
⑩緩衝作用
食事により口腔内やプラーク中のPHが傾いてしまうがこの成分により傾きを低くする。
⑪再石灰化作用
酸によって脱灰した部位に唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンが再沈着し再石灰化を促進させる。
このように唾液にはさまざまな成分や働きがあるため唾液は身体やお口中にとってはとても大切なのです!!!