根っこの治療について

みなさん
こんにちは!
歯科衛生士の山﨑です。

まだまだ暑く気温が高い日々が続きますが、熱中症に気をつけて水分や塩分をしっかりと摂取しましょう。

夏ならではの旬の野菜や果物、風物詩などを楽しみながら過ごしてみてはいかがでしょうか?

それでは、本題に入ります。
今回は根っこの治療についてお話していきますね。

歯医者さんで
「根っこの治療をしていきますね」
という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、その言葉だけでは分かりづらい部分もあるかと思いますので、具体的にどのようなことなのかを説明していきますね。

まず、歯の構造についてお話します。

歯は上から
①エナメル質
②象牙質
③歯髄(神経が入っているところ)
の順番で成り立っています。

 

 

そして、この3つのうち①のエナメル質、②の象牙質が虫歯によって破壊されてしまうと、③の神経までむし歯が達してしまい、酷く傷んだり腫れたり、しみるなどの症状が起こります。

また、神経まで細菌が感染してしまうと、根っこの状態は人により形態が違うので、完全に取り除くことは難しいのです。

ですので、神経までむし歯が達することのないように、普段の歯磨きやフロス、定期検診が大切なのです。

さて、それでは
神経までむし歯が達してしまった場合どうするのか?ということですが

まず、一番初めに根っこの先まで達してしまった細菌を除去していきます。
むし歯の部分を取り除き、「リーマー」や「ファイル」という細長い器具を使って神経や細菌感染した部分をとっていきます。

その次に、根っこの中を洗浄し、薬を入れて仮の蓋をしていきます。

これを何度か繰り返し行い、根っこの状態が良くなるまで続けていきます。

根っこの中がきれいになり、症状がなくなってきたら、「ガッタパーチャ」と「アクセサリーポイント」というもので根っこの中を埋めていきます。

ここまでが、神経までむし歯が達してしまった際の治療方法となっておりまして、一度で終わるのではなく、何度も繰り返し根っこの中をお掃除することで細菌の数も減らせ、根っこの中を清潔に保っていくことができます。

しかし、神経までむし歯が進行してしまった場合、ただ神経を抜くということだけではないということを覚えておいてください。

歯は、本来血液と硬い組織によって成り立っています。そのため、神経をとってしまうと歯全体が脆く弱くなり、割れやすくなり、歯を失いやすくなります。
そうすると自分の歯で噛むことが難しくなりますので、入れ歯やブリッジなどになってしまいます。

みなさん
そんな思いはしたくないですよね。

そのためには、できるだけむし歯が神経に到達する前に、治療を行うことが望ましいかと思います。

根っこの治療後、何日かは痛みが出ることがありますが、ほとんどの場合3日〜1週間ほどで治まってきますので、大丈夫です。

いかがでしたでしょうか?
今回は「根っこの治療」について詳しくお話させていただきました。
ご拝読ありがとうございました。