小児期の咀嚼の発達①

皆さんこんにちは!

かさはら歯科医院、歯科医師の秋葉です。

 

 

毎日暑い日が続いていますね😵

 

かさはら歯科医院にいらっしゃるお子さん達から、

夏休みに入って嬉しい!というお話や、

学校や保育園でプールに入ったというお話を聞いて

羨ましくて仕方ありません‼️()

 

今年も色々とガマンが続く夏になりそうですが、

可能な限りで安全に夏を楽しみたいですよね🍉

 

 

さて、今回のテーマは「咀嚼の発達」です。

 

いつも何気なく行っている「咀嚼(そしゃく)

 

乳児期から成長していく過程で、咀嚼はどのように発達しているのでしょうか?🙄

 

 

 

今回はPart1として、乳児期についての解説です✏️

 

ヒトはある一定期間の吸啜を経て、固形食の咀嚼へと移行します🍙

この移行の時期を「離乳期」といいます。

 

離乳食の開始は個人差もありますが、

固形物を口に入れると口の外へと排除しようとする反射が消失する

生後5ヶ月ごろが目安といわれています。

 

56ヶ月頃〉

離乳食開始からまもない時期で、咀嚼を覚え始める時期です🥄

この時期は、食べ物が口に入ると、舌を前から後ろにゆっくりと動かし、

12回のもぐもぐをして、飲み込みます。

 

そのため、離乳食は潰す必要のない、なめらかなペースト状が適しています😋

 

78ヶ月頃〉・・・舌食べ期

だんだんと舌を活発に使えるようになり、

もぐもぐ運動にもリズムが出現してきます‼️

 

この時期は、舌と顎の周りの筋肉を同時に働かせ、

離乳食を上顎の歯ぐきに押し潰すような動きで食べます。

 

そのため、離乳食の性状は舌で押しつぶせる程度の硬さが望ましいです😌

 

乳歯の前歯が生え始めるのもこの時期で、

お子さんは歯で食べ物の硬さを確かめるように

いろいろなものを口に入れようとします🍴

 

911ヶ月頃〉・・・歯ぐき食べ期

食べ物をもぐもぐ運動中、舌で口の中を移動させ

歯ぐきで噛むことが出来るようになる時期です🍚

 

舌は前後や上下の動きに加えて、左右に動かせるようになります!

そして、咀嚼中にリズミカルな口の開け閉めが出現してきます😄

 

1218ヶ月頃〉

離乳食の完了は、1歳過ぎで第一乳臼歯が生えてくることにより

奥歯でのすり潰しが行えるようになる時期が目安です😌

 

この時期から、咀嚼は急速に発達します‼️

 

このときの離乳食の性状は、

生えたばかりで噛む力も弱い第一乳臼歯でも噛み潰せる程度の硬さです。

 

 

そして、完全に授乳をやめることを「卒乳」といい、

この時期も普通は1歳3ヶ月から1歳6ヶ月とされていますが、

この時期はあくまでも目安で、個人差はあります。

 

また、母子関係を重要視する立場から、

赤ちゃんが欲しがるだけ授乳を続けるという「自然卒乳」という考え方もあります。

 

しかし、いつまでも授乳を続けるということは

虫歯の形成という観点からすると非常に注意が必要です⚠️🦷

 

これについての詳しい解説は、また別の機会に…😌