口呼吸のリスク

こんにちは!
歯科衛生士の田口です

暑さの厳しい日々が続いておりますが、水分と睡眠を充分に取って夏を楽しみたいですね!!
わたしは夏生まれだから⁉︎夏は好きな季節です☀︎
ビールも余計に美味しいです

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、感染症に対する意識も高まった昨今ですが、 呼吸の仕方にも関わりがありますので今日は「口呼吸」についてお話しさせていただこうと思います。

 

マスク生活も長引き、以前に比べて知らず知らずのうちに口呼吸をしている方も増えているのではないでしょうか?
特に鼻疾患があったり、普段からスポーツをしているお子さんも口呼吸になりがちです。

先ほどから「口呼吸」「口呼吸」と言いますが、鼻呼吸とそんなに違いがあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
違いがあるのです!

まず「鼻呼吸」では、鼻や副鼻腔の働きにより、異物除去や体温一定化や湿度調整を行っています。
しかし口はそれらの機能を持っておらず、口呼吸では様々な弊害があげられます。

 

【 口呼吸のリスク 】
・虫歯、歯周病原菌の繁殖
・口臭
・歯並びが悪くなる
・歯にクラック(小さなひび)が入りやすい
・前歯部のカリエス
・前歯部の着色がつきやすい
・口内炎、ヘルペスに罹患しやすい
・風邪や感染症、アレルギーになりやすい
・ドライマウス
・しわ、二重あご
・いびき
・睡眠時無呼吸症候群
・うつなどの精神症状

などがあげられます。

 

口呼吸でまず大きく関わるのが、唾液の働きの低下です。
わたしたちの唾液には、消化を助けるほかに、抗菌作用や自浄作用、口の中を中性に保つ作用など様々な働きがあります。
口呼吸では、お口の中が乾燥し、唾液の働きもうまく作用せず、虫歯や歯周病の原因菌も繁殖し放題です。
プラークや歯石などの汚れも付きやすく、歯の黄ばみや着色の原因にもなります。

 

また、口呼吸は歯並びにも悪影響が⚠︎
ポカンとお口が空いていたり、口呼吸が続くと、唇や頬の筋力がかかりません。
「内側からの舌による圧力」と「外側からの唇や頬の筋肉の圧力」のバランスが、歯並びに影響するため、成長過程のお子様は特に注意が必要です!

 

ではどうしたら鼻呼吸を促せるでしょうか?

 

◎舌の安静位を意識する
舌を上顎口蓋部(上の前歯付近のボコボコした部分)に当てることです。ここが舌の安静時の適正位置と覚えておくことで、
鼻呼吸になり、食いしばりや噛みしめやすい方も予防につながります。

 

◎口の筋トレ 口輪筋を意識する
日々のブクブクうがいの際に、意識して口の中で水をいろいろな方向に行き渡らせることで口輪筋を鍛えることが出来ます。
また、お子さんの場合は風船を膨らませたり、シャボン玉など、遊びの中に取り入れてみてはいかがでしょうか

 

鼻呼吸を整え、口輪筋を鍛えることは、
正しい歯列や咬合の状態も改善される可能性があります!!

 

たかが口呼吸、されど口呼吸

 

少しずつでも意識なさってみてください!