生え変わり時期に気をつけたいことⅠ

こんにちは😊保育士・歯科助手の本多です。

今回は私の長女が生え変わりの時期に入ってきて、今にも6歳臼歯が生えてきそうな歯茎が盛り上がっている状態なので、いつ生えてくるのか夜の仕上げ磨きの時には毎日じっくり観察しています。

そこで皆さんにも知っていただきたい生え変わり時期に気をつけたいことなどを記載します!

ポイント①乳歯の生えかわりには、個人差がある

一般的な目安として、乳歯は2歳半~3歳くらいまでに全て生えそろいます。その後、5歳半~6歳ごろに今度は永久歯への生えかわりがスタートして、12歳くらいで全ての乳歯が抜けて生えかわっていきます。

ただし、永久歯への生えかわりのスピードは個人差が大きく、男の子よりも女の子のほうが早い傾向があります。お子さんによっては1年以上のずれがあり、7歳くらいまで全く歯が生えかわらないお子さんもいますので、生えかわりのスピードが多少ゆっくりでも全く問題ないと私たち小児歯科医は考えています。ごくまれなケースを除いては個人差があるので、様子を見ることが多いです。もし心配な場合は6歳以降を目安に小児歯科でレントゲンを撮って永久歯を確認することもできますのでご相談ください。

永久歯は一生使い続ける歯ですから、生えてきたらむし歯にならないように、歯みがきによりいっそう気を配る必要があります。

ポイント②一番奥の乳歯の後ろから生えてくる「第一大臼歯」に気をつける

乳歯から永久歯への生えかわりは多くの場合、まずは下の真ん中の前歯から始まります。その後、順番に進んで下の前歯4本と、上の前歯4本が5歳半から8歳くらいまでの間に抜けて生えかわります。それと並行して、一番奥の乳歯の後ろから新たに「第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)」が生えてきます。この第一大臼歯は6歳ごろに生えてくるので、「6歳臼歯」ともいわれています。永久歯の中で一番大きく、かむ力も強い歯で永久歯の歯並びやかみ合わせの基本となる大切な歯です。

そして9歳ごろに、前歯と奥歯の間にある糸切り歯(犬歯)などの歯がだんだん生えかわります。

こうして1214歳ごろまでに、「12歳臼歯(第二大臼歯)」を含む上下28本の永久歯が生えそろいます。それ以降に、人によっては「親知らず(第三大臼歯)」が生えてきます。

ポイント③生え始めの永久歯は、むし歯になりやすい

乳歯は永久歯と比べて、柔らかくて汚れがつきやすい性質があります。そして永久歯も、生えてから23年間は「幼若(ようじゃく)永久歯」といって、歯質そのものが未成熟なので、むし歯になりやすい時期です。その後、だ液中のカルシウムなどのミネラルが少しずつ歯に入り込んでいくことで、だんだん通常の永久歯の硬さと強さになっていきます。

ですから、生えかわりの時期はこれから一生使い続ける永久歯を守るためにも重要な時期です。小児歯科で幼若永久歯にフッ素を塗ってもらったり、フッ素入りの歯みがき剤を使うと、フッ素の働きでむし歯になりにくい丈夫な歯をつくる手助けをしてくれます。

参照:育児と乳歯の情報サイトママ、あのね