乳歯と永久歯の違い

こんにちは、歯科衛生士の澤谷です。
最近は気温がだんだん高くなり暖かくなってきましたね。
私は寒がりなので先週くらいまでマフラーをして外に出ることが多かったのですが、歩いてると暑くなってくるので今週はさすがにいらないなーと思い、少し涼しい格好をするようにしています。笑

春の訪れを色んなところで感じますが、宮城でも緊急事態宣言が出されたので、この状況だと今年もお花見などは我慢した方が良いですね…
休みの日はお家でのんびり過ごそうと思います。笑

さて、今回は乳歯と永久歯の違いについてです。

〈本数〉
乳歯は全て生え揃うと上下合わせて20本、永久歯は親知らずを含めないで28本です。
永久歯の第一大臼歯(6歳臼歯と言われる歯)は乳歯の1番奥の歯(第二乳臼歯)の後ろに生えてきます。

〈色〉
乳歯と永久歯は歯の色にも違いがあります。
乳歯は白っぽい色をしていますが、永久歯は黄色味がかった色をしています。
よくお子さんの定期検診の際に、保護者の方から「歯の色が黄ばんでるのが気になる」と言われることがあります。
実は、それは永久歯だったということが多いです。
永久歯に生え替わっていることに気づかず、着色がついてしまったと思っている方もいるので、定期的に歯科医院に通って永久歯の状態を確認してみましょう。

〈歯質〉
乳歯は永久歯よりも柔らかく、脱灰(酸によって溶かされること)しやすいです。
おやつなどの間食の時間が長かったり、回数が多いとその分脱灰する時間が長くなるため、そこに虫歯菌が入って、虫歯が知らないうちにどんどん進んでしまうことがあります。

また、乳歯は、虫歯の初期段階のCO(シーオー)と呼ばれるときは、歯の表面(エナメル質)が通常の色よりも白っぽく白濁して見えます。
そのため、黒っぽくなってきて、「虫歯かも」と思った頃には治療が必要な程に虫歯が進んでしまっている可能性があるので、他の歯より白濁している部分はないか、お子さんの口腔内をよくチェックして仕上げ磨きなどをするようにしましょう。

乳歯は永久歯よりもエナメル質や象牙質(エナメル質の下の層)が薄く、1度虫歯になると進行するスピードも早いため、痛みが出てきたときには、既に神経近くまで達してしまっていることもあります。

 

 

虫歯にならないための予防として、最低でも3ヶ月に1回くらいのペースで定期検診として歯科医院に通うことをおすすめします。
虫歯の予防処置としてフッ素を塗ったり、歯磨きの仕方や間食のとり方などの指導も行っていますので、まずは1度来院してみてはいかがでしょうか。