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ガイドラインに触れる

こんにちは。
かさはら歯科医院、歯科医師の角田です。

最近は気温が0℃を下回ったり、20℃に近づいたりと、色々と落ち着かない日が続きますが、皆さん体調は崩されていませんか。私の知り合いにも、ついに新型コロナウイルスに感染して入院をする人が出てしまいました。その人は今は東京にいる、私の高校時代の同級生なのですが、肺炎も併発して40℃近い熱が1週間も下がらなかったそうです。改めて、新型コロナウイルスの脅威を感じますね。私も出来る限りの予防に努められればと思います。

さて、今回の歯の豆知識ですが、この度、日本歯周病学会より刊行されました「歯周病患者における抗菌薬適正使用のガイドライン2020」に触れる機会がありましたので、この機会に私が学んだ事を、備忘録も兼ねてまとめさせて頂ければと思います。

また、このガイドラインは日本歯周病学会のホームページ「http://www.perio.jp/publication/upload_file/guideline_perio_antibiotic_2020.pdf」より公開されています。

かさはら歯科医院においては、成人に処方される抗菌薬としてはセフェム系(セフカペンピボキシル)とマクロライド系(アジスロマイシン)が挙げられます。この2つの選択基準としては、このガイドラインでも紹介されている「JAID/JSC 感染症治療ガイドライン」における歯性感染症の項目での記述が参考にされる事が多いです。

例えば、このガイドライン内で分類されている歯性感染症の内、第1群である歯周組織炎(歯槽膿漏、歯肉膿瘍など)、第2群である歯冠周囲炎(埋伏智歯を主に原因とするもの)においては、膿瘍などを形成している場合は切開などの消炎処置を行った上で、好気的な環境を供給出来るのであれば、第一選択としてセフカペンピボキシルが選択されます。一方で、β‐ラクタム系に過敏症などがある方にはアジスロマイシンを選択します。

また、抗菌薬の種類によっても、その有効とされる菌種は異なります。例えば、口腔閉鎖膿瘍での主要原因菌の一つであるPrevotella属の一部の細菌は、βラクタマーゼを産生し、β‐ラクタム系に対して抵抗を持つ為に、セフカペンピボキシルが奏功しにくいとされています。その場合には、アジスロマイシンが処方されることもあります。

以上、簡単にまとめさせていただきました。今回は歯周病、というよりは第1群としての歯性感染症としてのまとめでしたが、次回はもう少し詳しく、歯周病について絞って書かせていただければと思います。

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